シングルマザー風俗嬢から聞いた最近の思春期事情

 
　風俗に関わっていると当然のことながら、いろいろな風俗嬢と出会う。そして、彼女たちといろいろな話をするのだが、時には思わぬ発見があったりするものだ。少し大げさな言い回しになるが、風俗をフィルターに社会情勢が見えてくる、といったところだろうか…。

　先日、五反田の某人妻風俗店の取材を行った時のこと。暑い日の午後だったので、差し入れとしてゼリーをお土産に持っていった。すると、その日の取材対象であるアリサさん（仮名）が、「ありがとう。これ、1個、娘のお土産にしていい？」と聞いてきた。

　もちろん、と答えたものの、これまでに何度かアリサさんを取材してきた筆者であるが、娘さんがいることを初めて知った。

　「娘さん、何歳？」と気軽に聞けば、「18歳よ」と気軽に答える彼女。あ、そうなんだ…と思いつつ、筆者は「？」と思い、少し戸惑いつつ聞いた。

「アリサさん、何歳だっけ？」

「店のプロフィールもジツネンも同じで34歳よ」

　“ジツネン”とは実年齢のことで、つまり、本当の年齢のことだ。34歳で娘さんが18歳ということは…。

「うん、高校生になる春休みに（妊娠が）わかって、梅雨明けに産んだの。…したのは中学生だった時だったかな。早熟だったんだ、アタシ（笑）」

　ちなみに現在は離婚していて、彼氏はいるものの同居はしていないという。それは娘さんへの配慮もあるのだろう。

　「そりゃそうよ。離婚したけど今幸せだし、後悔はいっさいないからね！」と笑って答えるアリサさんに対して、筆者はまたひとつ疑問というか、少しの心配を込めて聞いてみたいことが生じた。それはつまり、高校3年生の娘さんともなれば男性と親密な関係になることもあるワケで…。何度か取材して昵懇の仲だと思うので単刀直入に聞いたが…。

「心配？　ないよ（キッパリ）。もちろん、娘を信じてるっていうのが大前提なんだけど…最近の男の子って、本当にエッチなことに興味ないみたいでさぁ。娘がいうには、告白とかしないみたい」

　ちなみに娘さんは工業高校に通っていて男子率が高いという。アリサさんは、「アタシたちの世代だと工業高校の男子って、偏見ではないけど、イロイロな意味でヤンチャだったじゃない？」と言っており、最初は男子との関係に心配を寄せていたらしい。