女優の柴咲コウ(34)が、2017年に放送されるNHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主演を務める。柴咲が演じる直虎とは、戦国時代に活躍した武将・井伊直虎のことで、現在の静岡県にあたる遠江地方の井伊谷城(いいのやじょう)の女城主。ドラマは、直虎が幼いころに交わした許嫁との愛を貫きながら、仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継を守りながら戦国の世を生き抜いていくというストーリーだ。
この起用には「イケメン直虎を期待」と、目力も鋭い業界屈指の“男前”な美貌の持ち主・柴咲ならではの好意的な意見が多く寄せられている。しかしその一方で、「女優が主人公の大河はちょっと…」「柴咲コウといえども大河は厳しそう」などとネガティブな声もある。現在放送中の大河ドラマ『花燃ゆ』では井上真央(28)が主役を務めているが、開始当初から視聴率の低迷が叫ばれており、柴咲もその二の舞になるのではと危惧する人もいるようだ。
『花燃ゆ』を含めたこれまでの大河ドラマ全54作中、女性を主人公(単独もしくは女優数人)の作品は10タイトルある。しかしここ数年に限っていえば、2008年に放送された宮崎あおい(29)主演の『篤姫』、2011年の上野樹里(29)の『江~姫たちの戦国~』、2013年の綾瀬はるか(30)の『八重の桜』、そして井上の『花燃ゆ』があり、女性主人公の作品は増加傾向にある。
これらの作品の平均視聴率を比較すると、『篤姫』が24.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ここ10年間の大河ドラマで最高記録を叩き出したものの、『江』が17.7%、『八重の桜』は14.6%と大河的には低迷してしまった。ちなみに放送中の『花燃ゆ』は、今のところ12%程度となっている。