一般的に見れば特撮ドラマというよりは、その後に起用された朝ドラで注目を集めた格好だが、いずれもキャリアの初期に特撮ヒロインに抜擢されており、特撮出身女優といっても過言ではないだろう。そして現在放送中の特撮ドラマにも清水や高梨に続きそうな逸材がそろっている。
中でも『手裏剣戦隊ニンニンジャー』（同）でシロニンジャーを演じる矢野優花（やの・ゆうか／17）は注目株。彼女はさまざまなタイプの学生服を取り扱う通販サイト・CONOMiが主催する『第1回制服女子＆男子コンテスト』において女子部門の準グランプリを獲得しており、その黒髪ショートカットは“THE美少女”といった印象で抜群の透明感を持つ。劇中ではしっかり者ながら、マジメすぎて損な役回りを任されることの多いキャラを演じ、時折見せるキュートな困り顔でファンを魅了する。
また、矢野と共に『ニンニンジャー』に出演する山谷花純（やまや・かすみ／18）もファンから熱い視線が注がれている。モモニンジャー役の山谷は、おっとりとした性格で喋り口調が丁寧すぎるが、空気の読めない天然さでたびたび周囲を翻弄するというキャラだ。山谷は矢野と比べると芸歴も長く、ドラマや映画に多数出演しており、2013年に放送された朝ドラ『あまちゃん』にも登場。今後の朝ドラでも活躍することとなれば、清水や高梨の「特撮→朝ドラ→ブレイク」という流れを受け継ぐことになりそうだ。
ほかにも現在放送されている『仮面ライダードライブ』（同）でヒロイン役を務めているグラビアアイドルの内田理央（23）や、敵の幹部役を演じているモデルの馬場ふみか（20）なども特撮女優勢として今後の動向に目が離せないところだ。
そもそも特撮ドラマは若手女優たちにとってどのようなメリットがあるのだろう。
「基本的に特撮ドラマというのは、通常の連続ドラマよりも長い期間放送されます。1年程度続くのが通例で、それだけ撮影期間も長い。そのため芝居経験が少ない若手にとっては演技に関する基礎が自然と頭に叩きこまれ、非常に勉強になります。長い時間、現場にいることで芸能界のイロハも学べますから、演技面だけではなくタレントとしての素養も身につく。こうした経験が、今後の活動にいい影響を及ぼすことは言うまでもありません」（芸能ライター）
数々の人気俳優を世に送り出してきた特撮ドラマ。清水や高梨を後を追うような若手女優が次々と輩出されることを期待したい。
（文＝aiba）
