――今の活動にもつながってそうですね。
玉響:お母さんの教育方針なのか、サブカルのほかに、日本舞踊とかピアノとかバレエとか、いろんなことをやらされたんですよ。たぶん“サブ”の文化を知るには、王道を学ばなきゃダメだみたいな考えがあったんだと思います。当時はそうした習い事がホントにイヤだったんですけど、無理やり行かされてました(笑)。今となってはいい勉強だったと思いますけど。王道を知ったことで、よりサブカルを理解できるようになったというか…。まあ、子どものころからいろんなことに興味がありました。
――個性的な子どもだったみたいですね。
玉響:ぜんぜんそんなことないですよ~。サブカル的なものは好きでしたけど、それも親の影響ですし…。
――でも今ではかなり個性的なことをやってますよね…?
玉響:腹パンですか? そうですね。腹パンに関しては、かなり特殊なことをやってるかも。ただ殴られてるだけですけど、よく“腹パンの子”って言われますから、自分の特徴にはなってると思います。
――DVDを拝見しましたが、フェチ度のかなり高い作品ですよね。男の人にお腹を殴られ続けるというのは…。何かきっかけがあったんですか? もともとMっ気が強いとか?
玉響:そういうこともないんですけどね。もともと腹パンっていうジャンルはあって、それに関わっている知り合いがいて一回見学にいったんですよ。そしたら、『出てみる?』って(笑)。ものすごく怖かったですけど、まあ何事も経験だと思ってトライしてみました。
――相当、痛そうだけど?
玉響:そりゃ痛いですよ。本気で殴られるワケですからね。でも本気だとわかって、やってみる価値があるかもって思ったんです。中途半端な感じで演技っぽかったら、ボクがやらなくてもいいかなって考えてたんですけど、殴っている人からも本気さが伝わってきて覚悟を決めましたね。
――本当に痛かったからこそ挑戦する価値があると…?
玉響:自分にしかできないことだって感じたんです。だから今となってはほかの女の子が中途半端な気持ちで『腹パンしたい』とか言ってくるとイラっときちゃいますね(笑)。そんなに甘くないんだぞって。まあ、ただ殴られるだけですから誰でもできるんですけど、だからこそ本気で殴られているボクを見てほしいかな。ホントに痛いんですから。ボクなんか何回も失神してるんですよ。撮影のたびに、『ああ~また殴られるぅ』って憂鬱な気分にもなるし…。