さて、今から12、3年ほど前のこと。今はなき池袋の某SM店には、『新人女王様限定 ゴージャス姉妹コース』なるコースがあった。
もちろん“育成コース”なのだが、いったい何がゴージャスなのか? 気になった筆者が指定された部屋で待っていると、そこに現れた2人の女王様は、ボンデージの上にドレスを着用していた。
仮に新人女王様をミカさん、先輩女王様をキョーコさんとしましょう。以下のような流れでプレイが行われたのである。
キョーコ「ミカさん、このメンズの尻を叩いてあげないさい」
ミカ「はい、キョーコ様(バシッ!)」
キョーコ「ミカさん、今度はローソクを垂らしてくださるかしら?」
ミカ「はい、かしこまりました、キョーコ様(タラ~リ)」
という感じで、某ゴージャス姉妹タレントのような口調で、先輩女王様が新人女王様を指導しながらM男を調教していくのです。
時には鞭の二重奏もあって、M男としてはタマらない展開。そして、新人女王様にとっても、プレイの流れは確実に覚えられるし、力加減も分かり、一石二鳥(?)というものなのでしょう。
ちなみに、フィニッシュは「(M男とはいえ)お客様に確実な満足を」ということで、先輩女王様の担当となりました。オイシイところを持っていくのは姉ですね、やっぱり(笑)。
なお、このような感じで新人女王様は育成されるわけですが、もう一つ、欠かせない実践が待っているとか。それは、「一度、M女も経験すること」だとか。これは先輩女王に調教され、M男の心理を知るためということらしいですが…女王様もイロイロ大変なんですね。
(文=子門仁)