たとえば、ある風俗店に未経験者の女の子が入店したとします。このような場合、新人さんにいったいどんな風にプレイの流れやテクニックを教えるのでしょうか? お店によっては、男性スタッフを相手に本当の接客同様に実践すると聞いたりもするが…。
「今、そういった店は少なくなったようですよ。いきなり見ず知らずの男性相手に指導されるのは抵抗があるだろうし、入店のキッカケを妨げている一因だという話になって…。結果、店での流れをDVDに収録して、それを見てもらうという形式が増えているみたいですね」(風俗情報誌編集者談)
なるほど、それならば女の子も抵抗は和らぐのかもしれない。ただ流れは理解できたとしても、“加減”というものもあるのが風俗。ということで、特に力の入れ加減がプレイを左右するといっても過言ではないSM系の店では、やはり“実践教育”が今でも行なわれているという。鞭の叩き方やロウソクの垂らし方など、プロの女王様としての技術が必要なものは、やはりマンツーマン指導が一番なのだろう。
しかし、当たり前ながらSとMの関係があって成り立つのがSMであり、実践訓練をするにしてもMという実験台が必要なのではないか? すると、前出の編集者が教えてくれた。
「だからSM店には『新人育成コース』を設けているところが多いんです」
このコースは、入店してから一定期間は、接客の際に先輩女王も帯同する。そして、生身のM男を相手にした際の鞭打ちなどのレクチャーを受ける。つまり自然と3P状態になるわけだが、あくまでも『育成コース』なので料金も格安な場合がほとんだ。しかし「M男にとっては嬉しい限り!」とはいかないようで…。
なぜならば、SMとは主従の関係であり、生粋のM男は一度決めた女王様以外にはカラダを許したくないという心情があり、格安コースだからといってなびくものではないという。…深い世界です。