グラビアアイドル出身のタレントが女性に嫌われるのは珍しいことではない。だが、小島は前述のように業界内では誰からも好かれるタイプ。その性格の良さはテレビを通じて視聴者にも伝わっており、人気の高さにつながっている。2015年度上半期の『タレント番組出演本数ランキング』(ニホンモニター調べ)では226本で初の女性部門1位に輝いたが、人柄の良さが感じられるからこそ視聴者ウケがよく重宝されているのだろう。
また、グラドル出身者は「おバカ」と思われがちだが、小島は東大合格者も数多く輩出している名門高校の出身。中学時代には全国模試で50以内に入ったこともある秀才タイプだ。頭がキレるからこそバラエティーだけでなく、スポーツ番組や情報番組の司会まで器用にこなしている。
非の打ちどころがなさそうなのに、なぜ女性層から猛烈に嫌われ始めているのだろうか。
「小島はどんなに過酷なスケジュールでも愚痴をこぼさず、スポーツの取材現場では下っ端のスタッフや擦れ違った記者にまで親しげに挨拶してくれると有名です。その愛想の良さは番組中でも発揮され、芸人らのトークに大きなリアクションで場を盛り上げてくれる。しかし、あまりに完璧な振る舞いは、女性からすれば『計算』が透けて見えるようです。実際、業界内でも小島はテレビ局やスポンサーのお偉いオジサンたちや男性スタッフには絶大な人気があるのですが、女性たちは冷めた目で見ている」(芸能関係者)
小島は非難されるようなことは一切していないどころか、最近の若い女の子としては珍しいほど気が利いてタレントとしても優秀。だが、あまりに愛想が良すぎることで「男に媚びている」という印象を受ける女性が少なからずおり、嫉妬心や嫌悪感に結びついてしまっているようだ。
昨今のテレビ業界やCM業界は女性視聴者を重視しており、同性ウケが悪いと判断された女性タレントはオファーが減少する傾向にある。もし小島が週刊誌の『女が嫌いな女ランキング』などで上位に入るようなことがあれば、順風満帆だった芸能生活が揺らいでしまう可能性もありそうだ。すでに男性支持は十分すぎるほどあるだけに、今後は女性支持の獲得が急務になりそうである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)