そんなももクロの活躍を最初は喜んでいた新木だが、仕事がない自分と比べると徐々に嫉妬心を芽生えさせていくことに。所属事務所に顔を出してみれば、そこにはももクログッズがあふれ返っており、自分のマネジャーの机も“ももクロ一色”状態で、「まるで自分のマネジャーを奪われた気分」にもなった彼女は、ますます妬むようになったという。当時について新木は「思春期だったので心が動きやすい年ごろだった」と振り返っていたが、同世代の仲間が売れていくのを間近で見るのは寂しくもあったのだろう。
しかし、こうした嫉妬をテレビで打ち明けることができるのも、お互いの関係がしっかりしているからこそ。放送後に新木は自身のブログを更新し、「ダンス音痴な私にいつもダンスの個人レッスンで優しく教えてくれるのはしおりん(ももクロ・玉井詩織)でした」と投稿し、「路上ライブ時代からのモノノフ(ももクロファンの愛称)です」と綴っている。嫉妬を告白したといっても、今では良い思い出になっているようだ。
「そもそも、アイドルであるももクロと新木さんはまったく路線が違います。同じ事務所といっても、新木さんは柴咲コウさん(33)や北川景子さん(28)などの女優さんが多く所属する部門で、ももクロはアイドル的な活動をメーンとしたタレントが在籍するセクションです。新木さんが嫉妬と呼ぶほどの感情を抱いたとしても、いっときのことだったのではないでしょうか。
女優として芸能活動を始めている新木さんにとっては、ももクロよりもライバルになる存在は多いハズ。それこそ、元ももクロのメンバーで、現在女優活動を本格化させている早見あかりさん(20)の方が、よほど気になるのでは(笑)。早見さんといえば、放送中の『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)で連ドラ初主演を射止めて、注目度を上げていますからね。番組の中では、ももクロと新木さんの下積み時代が紹介されていましたが、その中にも早見さんはいたと思いますよ」(芸能ライター)
モデルとしてだけでなく女優としても注目を集める彼女は、8月1日公開のオムニバス映画『家族ごっこ』(内田英治監督)では主要キャストのひとりに抜擢されている。今回、ひと足先に一大ブレイクを果たしたももクロへの嫉妬心を明かした新木だが、それは同時に同世代の女優たちにも向けられているのかもしれない。「ゼクシィ」のCMやモデルとしての姿から正統派の清楚系ルックスで人気を集める彼女には、女優にとって大切な要素である“負けん気”の強さもしっかりと備わっているといえそうだ。
(文=kamei)