女優の蓮佛美沙子(24)が主演する連続ドラマ『37.5℃の涙』(TBS系)が9日からスタートした。蓮佛にとって民放連続ドラマ初主演作となったが、初回の平均視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、ここ最近のドラマでは珍しくない数字だが、それでもやはり寂しい幕開けとなった。
椎名チカ氏の同名漫画を原作とするドラマで蓮佛が演じるのは、幼いころのトラウマが原因で笑顔が作れなくなってしまった保育士。そのトラウマの影響から、保育園に勤めても保護者とのコミュニケーションが取れずにクビになってしまい、病児保育士として再出発する。
第1話は蓮佛が訪問型病児保育施設で働き始めたところから始まる。研修を終えた蓮佛がひとりで依頼主の家を訪ねると、そこはいわゆるゴミ屋敷で、見かねた蓮佛は熱を出した子どもの面倒を見ながら部屋の掃除をする。しかし、そんな蓮佛に向かって子どもは「おっぱいを触らないと眠れない」と駄々をこねる。蓮佛は、何とかおっぱいを触られるのを回避しながら仕事を終えるのだが、その夜、依頼先からクレームが入り、「おっぱい触らせるべきだったかも…」と後悔。そして蓮佛は自らの胸を抑えながら「おっぱい…」と何度も困り顔で呟くのだった。
全体的にゆったりとしたスピード感のドラマには視聴者も物足りなさを感じたのか、ネット上には「ちょっと地味な印象」「キャストはいいんだけど…」と手厳しいコメントも。しかし、蓮佛ファンには何をやってもうまくいかない“薄幸キャラ”は好評のようで、「困った表情がタマらない!」「相変わらずの透明感だな」と絶賛の声が上がっている。まだドラマの初回でしかないが、蓮佛の独特な魅力はファンの心を掴んでいるようだ。