また、能年が自分で細かいNG項目を設定し、仕事を選り好みしていたことも明らかになった。「キスシーン」「犯罪者役」「戦争もの」などはNGだといい、男性キャストとの過度の接触もご法度。「脱あまちゃん」が急務だというのに、これでは演技の幅が広がるわけがない。ブレイク後に能年の出演作がなかなか決まらなかったのは事務所サイドが「売り惜しみ」しているといわれていたが、能年本人の意向も大きかったというわけだ。
この方針は「生ゴミ先生」と呼ばれる女性演出家・Aさんに影響されたといわれ、能年はAさんやその弟子とマンションで同居中。家賃は25万円以上とされ、生活費も含めればいずれ払いきれなくなるだろう。しかし、能年の態度は強硬で和解は難しそうだという。
「事務所サイドにとっても、稼ぎ頭だった能年を飼い殺しておくメリットはない。弁護士を立てて話し合いの場を持とうとしたのですが、能年は完全に拒否している。もともと能年は頑固で自己主張の強い面があったのですが、それが『生ゴミ先生』との出会いで強化されてしまったようですね。しかし、いくら能年が事務所との対決姿勢を強めたところで専属契約が残っている来年6月までは誰も手出しできません。仮に契約が切れた後に独立や移籍を画策しても、メンツを潰された現事務所が妨害してくるでしょうし、面倒事を嫌がって業界人もオファーが出しにくくなる。前途多難なことは明白です」(前同)
女優として「旬」の時期をムダにしてしまっている代償も大きい。能年はキラキラした瞳と透明感が魅力で、ブレイク当時は他に類のない女優といわれていたが、事務所トラブルで休んでいる間に若手女優の広瀬すず(17)に取って代わられてしまった。同じ『あまちゃん』ブレイク組では女優の有村架純(22)に完全に追い越され、能年が復帰できたところで芸能界にポジションがあるのかも怪しい。
意地になってしまっているうちに取り返しのつかないものを失っている状況の能年。いずれにせよ、七夕の短冊で神頼みして解決する問題ではなさそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)