「はっきり言ってくることはないんですけど…。たぶんめちゃくちゃ嫌いだと思う」と峯岸が言うと、ここでも否定しない岡本は「…ファンじゃない」と眉間にシワを寄せながらポツリ。AKB48の中にも好きな子はいるとしながらも、峯岸の“アンチAKB48”という指摘に笑顔でうなずくのだった。
その後、岡本は前田敦子(23)や大島優子(26)の名前を挙げて、「同世代だから、みんな“ライバル”になっちゃったんですよ」と、アンチの意味を説明。しかし峯岸によると「(AKB48の)メンバーが女優業やるっていう情報を嗅ぎつけると、いつもキレてました」とのこと。ライバルという言葉を使ってはいたが、AKB48のことはかなり強く意識しているようだ。
「今でこそ女優のイメージが強い岡本さんですが、デビュー当時はファッションモデルとして活躍していました。徐々に女優業にシフトチェンジしたのですが、当初は演技に対して辛辣な声も聞かれましたね。しかし、その後岡本さんは日本大学の芸術学部映画学科に進んで演技をイチから勉強し、めきめきと女優として成長しました。
その学生時代に出演したのが、NHKの連続テレビ小説『純と愛』です。ヒロインの義理の妹役に起用され、トラウマから人の匂いが気になり常にマスクを着用していたり、関西弁のちょっと強めのキャラだったりしたこともあって、視聴率は振るわなかったドラマにすれば、多くの視聴者の印象に残ったハズです。自らの努力でモデルから女優へと成長した彼女が、人気と知名度を最大のウリにするようなアイドル出身の女優に厳しい態度を向けるのは当然かも…」(芸能ライター)
自らの性格を「負けず嫌いで頑固」と語る岡本。そんな性格が女優としてのプロ意識の高さにつながっているのだろう。岡本は番組の最後に、「芸能界で生き残れるのかどうか不安」と告白し、「いかに大きく売れるかより、いかに死ぬまで続けられるか」を目標としていると語っていた。こうした発言も、それだけ岡本が女優業に真摯に向き合っているからなのだろう。そんな生真面目さが女優としての悩みを生み、それが同世代で大活躍する人気アイドルに対する嫉妬のような感情を生んでしまったのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)