平野といえば人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役でブレイクし、オタク層に絶大な人気を誇るアイドル声優になっていた。しかし、2011年にバックバンドメンバーとされる男性との「ニャンニャン写真」が流出。騒動に対する具体的な釈明はなく、スキャンダルは事実だとささやかれた。それに加えて「アーティスト路線」「オタク切り捨て」を強めたことでファンの反感を買い、あれよあれよと急速に凋落。2013年に発売したシングルが「初週売上1,471枚」という悲惨すぎる結果になったこともあった。
以降は舞台やテレビ出演などを中心に「マルチタレント」として活動し、オタク業界とは距離を置いていた印象があったのだが、なぜ過去の写真を持ち出してまで再びオタク層にアピールするような行動に出たのだろうか。
「声優としての仕事を減らして舞台出演などに懸けていた平野ですが、事務所の力で仕事は入ったものの広がりがなかった。もっとも力を入れていた歌手活動も、シングルは2013年、アルバムは昨年で打ち止めになっています。結局、オタク層のプッシュがなければ再浮上は難しいという現実が浮き彫りになった。それを認識したのか、最近は声優業を再び本格化させています。『デスノート』をめぐっては、映画版でミサミサを演じた戸田恵梨香(26)が再評価されている風潮があったため、私を忘れてもらっては困るとばかりにオタク層に対するアピールとして使ったのでしょう」(アニメ誌ライター)
実際、平野は放送中のアニメ『長門有希ちゃんの消失』でハルヒ役に復帰。同じく放送中のアニメ『電波教師』の追加キャストにも起用されるなど、着実にオタク系の仕事を増やしてきている。このまま「オタクたちの姫」に返り咲けるのか、かつて自身が切り捨てようとしたようにファンから拒絶されてしまうのか、大きな正念場になりそうだ。