6月20日公開の映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』で初の本格映画出演を果たすタレント・おのののかが公開を前に心境を明かした。
『呪怨 -ザ・ファイナル-』はこれまでに国内外含め計8作品が公開されたジャパニーズ・ホラーの名作『呪怨』シリーズの最終章。小学校教師の妹・結衣(佐々木希)の失踪を聞いた姉の麻衣(平愛梨)が、失踪前に結衣が頻繁に会っていた「佐伯俊雄」なる生徒の行方を追ううちに不可解な現象に巻き込まれていくさまを描く。
おのは劇中登場する清楚な女子高生・玲央(れお)を熱演。これまでのバラエティ番組で見せる奔放なキャラクターとはひと味違ったシリアスな演技で新境地を見せている。
──映画に本格的に出演されるのは本作が初めてなんですね。
おのののか(以下:おの):そうなんです。『呪怨』っていう作品は小さい頃から見ていた映画でもあるし、恐怖に思っていたもののひとつでもあったので、オファーをもらった時はそれに自分が出るっていうことが正直想像できなかったです。決まったときは“びっくり”の一言でした。
──どんな役を演じるかは最初から決まっていたんですか?
おの:「女子高生役だよ」とは、少しは聞いていました。でも、ここまでしっかり自分のストーリーがある役だとは思っていなかったので、台本を読んだ時は驚きました。
──映画を見たんですが、予想以上に演技が上手でびっくりしました。演技経験はこれまで結構あったんですか?
おの:ドラマで少し。でも、ちょこっとしか出ない役ばかりでした。ここまでの役は初めてです。演技はずっとチャンスがあればやってみたいと思っていたし、せっかく頂いたチャンスなので、できる限りのことはしたいなって思っていました。
──映画は、グラビアやバラエティとはまた違った世界だと思いますが、撮影現場では緊張しませんでしたか?
おの:緊張しましたね。でも、本番前に落合(正幸)監督を含めた本読みがあって、その本読みでスタッフの方がわたしの演じる玲央の部屋をきちんと再現してくださったり、動きとかも事前に細かく確認させてくださったので、本番は安心して挑めました。
──玲央はおのさんの普段のイメージとは真逆なタイプの女の子という感じがしました。役作りの面で工夫をされたことはありましたか?
おの:お父さんを小さい頃に亡くした一人っ子という設定で、女子校にも通っていて、お母さんに大事に育ててもらった女の子。きっと女の子らしい女の子なんだろうなって、いつもより、身振り手振りとかおしとやかにしようって心がけました。
──『パラサイト・イブ』などで知られる巨匠・落合監督とも本作で初タッグでした。
おの:すごく丁寧に指導していただきました。「この演技の中には複雑な2つの気持ちが入っているから」とか玲央の内面を詳しく説明してくださって、わからないことがあっても「これでいいですか?」「こんな感じですかね」って聞くと、とりあえず1回やってみて、監督から「これでいいよ」、「この気持ちをもっと強く」と指導して頂き、撮影中はずっとやり取りしていました。玲央とは実は共通点も多くて、自然に演じられる部分も多かったんです。
──ホラー映画の場合、驚かせる側と驚かされる側というのがあると思うんですが、実際に演じられてどっちが楽しいという印象でしたか?
おの:驚かされる側は、観る分には本当に怖そうで、ずっと怖いのかなって思っていたけど、いざ挑戦してみると、現場では楽しくて(笑)。
──ホラー映画の現場って楽しいって聞きますよね。
おの:本当にわきあいあいとしていましたよ。撮影現場に行くのが毎日すごく楽しかったです♪