「松井はSKEの中でも握手会人気が抜群。色白スレンダーの清楚系でダンスも上手く、しかも鉄道やアニメなどオタク方面の知識もある。アイドルファンにとっては理想形といえる存在です。SKE人気は彼女のオタク受けの良さに支えられていたといっても過言ではない。先日の『選抜総選挙』でSKE勢が大躍進し、自分が抜けても大丈夫だと思ったからこその卒業なのかもしれませんが、松井の穴を埋めるのは容易ではないでしょう」(アイドルライター)
気になるのは卒業後の活動だが、日刊スポーツでは女優業を本格化させるつもりだと報じられている。また、多才ぶりを生かしてマルチタレントとして活動していくとの予測もある。
それはファンも大歓迎だろうが、一方でアニメファンからは声優進出を危惧する声が上がっている。松井の卒業報道と同時に「声優業界に進出してくるのでは」との憶測が流れ、一部で「声優だけはやめてほしい」「芸能人の事務所パワーで声優が追いやられそう」などといった猛批判が巻き起こっているのだ。
「松井は放送中のアニメ『電波教師』(日本テレビ系)で声優に初挑戦し、レギュラーメンバーである主人公の妹役を演じています。しかし、演技に対するアニメファンの評価は辛辣。『棒読みが酷すぎる』『下手過ぎて作品に集中できない』『声がよくない』などといった批判が起きている。話題づくりのためとはいえ、芸能人が声優の枠を奪ったことに対する反感もある。グループ離脱後にドラマや映画、バラエティーの仕事が順調に入ればいいですが、大半のAKBグループメンバーの卒業後はイマイチ。もしそうなれば、当然ながらアニメ声優も仕事の選択肢に入ってくるでしょうが、これだけ反発が強いと厳しいかもしれません」(前同)
アニメファンの反発は非常に強く、卒業報道を受けてSNS上で声優としての松井をこき下ろしているネットユーザーも散見される。それに松井ファンが突撃し、バトルに発展するという余波も生まれている。
だが、頑張って声優業を続けて評価されるようになればアニメファンは「太客」になる。同じ事務所に声優の平野綾(27)がいることも業界で立ち回るためのプラスになるだろう。だからこそ、グループ在籍中から声優に挑戦して布石を打っておいたのだろうが、簡単に受け入れられる世界ではないようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)