「風俗って、つまらないじゃん! だから廃れるんじゃね?」
ある日、若い知人にそう言われた。人々の、とくに若者の風俗離れが進んでいるといわれる昨今。相変わらずの風俗ユーザーとしては、どこがつまらないのか問いたい!
「だって、次に何をしてくるか分かるじゃん!」…ということが彼の主張ではあった。つまり、“予定調和”がつまらないということなのだろう。
たしかに、風俗のプレイには“マニュアル”があって、それに則り進むものである。でも、だからこそ“プレイ”と言えるのではないか?
とは言うものの、気に入った風俗店も最初こそ刺激的だが、次第に“次にどんなことをされるか”が分かってしまうと、常連の名のもとに流れ作業になりがちだ。とくに、工夫することができない若い風俗嬢が増えていることも事実である。
それは風俗店側も分かっているのだろう。数年前になるが、そんな風俗業界に一石を投じるようなプレイを考案したデリヘルがあったのだ。
横浜を拠点にしていた『A』というデリヘルだったが、あるプレイをオーダーすると、嬢はカードの束を持ってやって来る。
そのカードには“あること”が書かれていて、まずはプレイ前にシャッフル。そして、その中から数枚を引きプレイ開始となる。
まずは一枚裏返すと、そこには『フェラ』と書かれていて、その通り、嬢がパックン! 続いて裏返したカードには『キス』と書いてあって、その通りに嬢がブチュ~! つまり、そのカードが指示書のようになっていて、書かれていることを実行するのだ。