――やはり一つのことは続かなかったんですね(笑)。最初に異性と付き合ったのは幾つの時ですか。
「中1です。相手は3つ上の高校生でした。友達の先輩だったんですけどカッコ良くて、付き合って1カ月で初体験しました」
――性的な好奇心は強かったんですか。
「それが覚えてないと言うか記憶がないんですよ。ただセックスはハッキリ覚えています。相手の家だったんですけど、とにかく行為自体が気持ち悪くて。『何でこんな気持ち悪いことするんやろ?』って。もう次はしたくないなって思いました。結局、3カ月付き合ってフラれちゃったんですけど、ずっとセックスは不快なままでしたね」
――香山さんでもフラれることがあるんですね。
「けっこうフラれて終わることが多いですよ。私、わがままなんです。最近は相手の話も聞くようになったんですけど、けっこう自分の意志を通すんですよね。そのわりにウザいぐらい『好き好き好き』ってなるので勝手に振り回されています。相手を束縛することもありましたしね」
――どういう人に惹かれるんですか。
「勘(笑)。フィーリングですかね。あと優しくて常識のある人が良いです。なかなか、そういう人が現れないんですよ……」
――セックスが気持ち良くなったのは幾つの時ですか。
「18歳です。その時に付き合った人も6歳年上だったんですけど相性が良かったのか気持ち良くて『なるほどな』って思いました。別に変わったことをした訳じゃないんですけどセックスが好きになりましたね」
――ちなみにオナニーはするんですか。
「そのセックスの良さを教えてくれた人と別れて少ししてから始めました」
――けっこう遅めですね。
「その頃にクリトリスでイカされたことがあって『気持ちいい!』って感動して、だったら自分でやってみようと」
――何か想像してオナニーをするんですか。
「AVの動画を見てました」
――どういうのを見ていたんですか。
「盗撮物が好きなんですよ」
――女性には珍しいですね。
「温泉とかパンチラとかでオナニーしてましたよ」
――え~! どこがヌケるポイントなんですか?
「チラッと見える感じが好きなんですよね。別にレズとかは興味ないんですけど、男性をの裸を見ても興奮しなくて、女性が良いんです。しかも女性の生の体を見ても興奮しないんです。画面を通して見たいんですよね」
――かなり倒錯してますね~。少し童貞っぽい(笑)。
「最近は盗撮物を卒業してオナニーもしなくなったんですけどね」
――盗撮物に替わるオナネタは見つかったんですか。
「強いて挙げるなら、ちゃんと丁寧に作られたエロアニメやエロマンガのほうが興奮しますね。これって進化なんですかね(笑)。特に好きなのが『To LOVEる』で、よくネットで画像検索して完璧だなって思いながら見てます」
――ちょっとオタク的要素もあるんですかね。
「今は絵が一番良いです。ただオタクって訳じゃないんですよね。最近は現場でオナニーもセックスもするので、すっかりオナニーはしなくなって、見て楽しむだけですけどね(笑)」
(文=猪口貴裕/写真=尾藤能暢)