「明石家さんまさん(59)が司会を務める『ホンマでっか』は、これまで平均視聴率13%以上はコンスタントに稼いできたフジテレビの看板バラエティです。現在のフジにはゴールデンタイムの番組でもひとケタを記録することが多い中、これはかなり優秀な数字です。それが3日の放送では8.9%とふるわなかった。というより、ここ最近は10%になかなか届かない現状に陥っています。
テレビ業界では番組開始時の視聴率を“入り(いり)”、終了時の視聴率を“終わり”といいますが、3日の『水曜歌謡祭』の終わりは3.7%でした。その後6分間のニュース速報で4.2%とやや上昇していますが、『ホンマでっか』は、そこから数字を上げていかなければならないのです」(前同)
どんな人気番組であっても、見始めたときの視聴率が低いと、そこからの追い上げはかなり苦戦を強いられるという。
「この3日放送の『ホンマでっか』の視聴率グラフを見ると、最終的にはふたケタに盛り返しています。入りが4%台ですから相当追い上げたといえます。しかし平均視聴率で見ると8.9%と苦しいものになってしまっている。『ホンマでっか』のスタッフがボヤくのも無理はないでしょう」(前同)
ちなみに『水曜歌謡祭』の入りは平均視聴率より高い6.0%だという。つまりそこからズルズルと下がっているわけだ。番組内容に問題があると言わざるを得ないだろう。
Twitter上に寄せられた『水曜歌謡祭』へのネガティブな意見を拾うと、「生放送してる意味がないような気がします」「司会者を替えたらもっといい番組になりそう」「水曜歌謡祭ってVTRが多いから生放送みたいな感じがない」と、番組のテーマそのものに違和感を抱いている視聴者も多いようだ。個人的には、タレントたちがワイワイ騒ぐバラエティより、よっぽど音楽番組のほうが「見る価値」があると考えるが、このままではリニューアル、ひいては打ち切りも回避できないだろう。司会を務める森高千里(46)が毎回歌うなどの英断をお願いしたいところである。
(文=今井良介)