【風俗ちょっといい話】 花嫁は風俗嬢、バージンロードを歩く父親は…

 
「オマエ、今回の“ケジメ”、どうすればいいのかわかる?」

 
 舎弟分のスタッフに問う店長。緊張で黙っている彼に向かって、さらにこう告げる。

 
「サユリちゃんを幸せにすることだ…」

 
 店長は彼が正直に話して男気を見せたこと、彼女への想いが本気なことを察して、ふたりの関係を認めた。そしてサユリ嬢の家庭事情を理解して、しばらく店で働くことも認めたのだった。

 その後、ふたりの挙式の日取りも決まり、サユリ嬢は最後の勤務日を迎えたのだが、仕事が終わってロッカーを開けると自分の私服がなぜか消えていた…。

 男性スタッフと恋仲になったサユリ嬢のことを快く思っていない女の子もいたという。そこには嫉妬もあったのだろう。そして最後の最後に意地悪をした…わけではなかった。私服は隠されたが、そこにはウエディングドレスが入っていたのだ。

 それからしばらく経った挙式当日のこと。その日お店はオープン以来、初めてとなる休日をとって在籍嬢やスタッフなど全員が式に出席。しかしひとりだけ姿が見当たらない。店長がいなかった。しかしその理由はすぐに判明。サユリ嬢の横に付き添い、一緒にバージンロードを歩いていたのが店長だった。

 サユリ嬢は幼いころに父親を亡くし、自分の学費を稼ぐため、母親を支えるためにM性感店で働いていた。それを知っていた店長は、彼女の父親代わりとして一緒にバージンロードを歩いた。

 ブーケトスで花束を受け取った同僚嬢も1年後に男性スタッフと…。そんな“イイ話”をプレイ中に痴女な女の子に聞かされてガマン汁以上に涙を流した筆者である。
(文=子門仁)

men's Pick Up