キスしながらブラウスのボタンを外されブラもずらされ、乳首を執拗に攻められて…。わたし、もともと乳首はすごく感じるんで、我慢できずに声を出しちゃいました。
そしたら彼、「もう誰も来ないから脱いでも大丈夫だよね」って…。結局、社内で全裸に。電気を消したとはいっても、窓の外の看板の明かりで室内は結構明るかったし、いつもの仕事場の風景のなか自分だけ異質なようで、すごく恥ずかしかったです。
仕事のときは立場上、わたしが彼に指示したり、ときには厳しく注意することもあったんですが、セックスのときは完全に彼にリードされていて、そのときも彼の言いなりでした。
そして、言われるまま彼の机にM字開脚で座らされて。彼は椅子に座ってわたしを見上げ「俺、付き合う前からずっとこの光景想像してオナニーしてたんだよ」って言いながら自分のをしごいていました。それを見てわたしもさらに濡れちゃってたと思います。それから彼があそこに指を入れてきたんですが、いままでにない体勢とシチュエーションにいつもより感じちゃって、あっという間に潮を吹いちゃいました。
そしてそのまま挿入。机の上にあったフィギュアや本が倒れちゃいましたけど、そんなのお構いなしって感じでガンガン突かれて、すっごく気持ちよかったです。そのあとは窓際で表の通りを見下ろしての立ちバック、応接コーナーのソファで対面座位、毛布を敷いて床で正常位…と、いろんな体位で愛し合いました。彼がすぐイキそうになっちゃうからひとつひとつの体位は短かったけど、とっても濃いセックスでしたね。
翌朝はまた知らん顔で出社して、彼とも敬語で話す日常に戻ったんですが、それ以降応接コーナーのソファを見るとなんとも言えない気分になっちゃって。彼もそれは同じだったみたいで、仕事中にムラムラするのを抑えるのがふたりとも大変でした(笑)。
その彼とはわたしが退職してしばらくしてから別れてしまい、連絡もとっていなかった、というか電話番号もわからなくなっていたのですが、彼の電話帳には入っていたようで。最近、LINEの友だちに追加されたというお知らせが届きました。何気なしにアイコンの画像を見てみると、赤ちゃんと一緒に映っている写真。聞いてもいませんが、多分結婚したんでしょうね。彼にはなんの未練もないんですけど、あの社内セックスの興奮はもう一度味わいたいなとも思います(笑)。
(文=山根麻弥)