※イメージ画像:『吉原まんだら: 色街の女帝が駆け抜けた戦後』著:清泉亮/徳間書店
ここ最近、筆者のお気に入りの吉原の泡姫に元気がない。以前はプレイ中は笑顔満開だったが、最近では時折ふっと陰りのある表情を見せるほどだ。
「あっ、気付いていました? 正直に答えると…アタシたち、これからどうなるのかな~って考えると不安になっちゃう。“五年後”にどうなっちゃうんだろ? みたいな…」
五年後…、2020年か。そう、東京オリンピックだ。たしかに、その開催に際しての性風俗店の処遇についてアレコレと噂が出ているが…。彼女たちが一番恐れていることはズバリ、“ソープランドの廃止”だろう。
そのため、「嬢同士でススキノか福原か…とか、足を洗うのに何か資格を取らなきゃって話になってる」という不安から『五年後不安症候群』の吉原泡姫が増えているとか。
「今のところ吉原に関しては、“開催時は看板に灯りをつけない”とか“開催期間中の営業休止”程度で、廃止・撤退はないのではないかという予想なんですけど…。25年前の大阪の一件がありますからね。絶対にないとは言い切れないです」
そう答えてくれたのは、風俗専門の広告代理店で営業を担当しているT氏である。やはり、ここ最近、クライアントの風俗店から“2020年問題”の不安について相談を持ちかけられるという。