栗林はたった2日で行われたという本作の撮影を振り返り、「舞台でもやっていたので結構リラックスしてできました。登場する女優のひとりがめちゃめちゃ不安になって、ちょっと泣き出してしまう気持ちとか、わたしも、デビューのときメイクルームに戻った瞬間にリアルに泣いた経験があったので、すごく共感できました」と話し、「この作品はAV監督である森川監督でしか撮れない映画だと思っています。自分の中でもいい作品だなと思います。AVの世界を是非ちょっと覗き観る感覚で観てください」と客席へメッセージ。伊東も「そういえば、わたしもデビュー作品は泣きました。自分の意志でデビューを決めて体をはって、得ることも多いけど失うことも相当多い。そんな気持ちがきちんと描かれています」と栗林に共感。
セクシー女優たちを切り盛りするヘアメイクを熱演した森田も、「もちろんわたしも女優として普段はメイクをされる側の人間なんですが、(AV業界では)メイクさんがメイクだけでなく、女優さんの衣装や下着の管理、それから撮影前にシャワーを先に浴びさせておくということも気付いてやらないといけないということを、この作品を通じて知って驚きました。現場はやることがとても多くて、大変なお仕事だなって思いました」と映画を通じて知った業界の裏側に興味津々の様子だった。
(取材・文=名鹿祥史)
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