とはいえ、アイドルグループ・カマちゃん倶楽部のメンバーでもあるたけうちは、イベントなどの営業が主な活動内容で、お世辞にも売れっ子とは言えないのが現状。地道な仕事を通して精力的にファン層の拡大に努めているが、テレビなどのメジャーシーンでは、ほとんど見かけることはない。2013年には深夜の人気バラエティ『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に登場しているが、それも「AKB48のメンバーにそっくりなオネエを探す」というコーナーで、たけうちは「名古屋のニューハーフクラブに勤める指原莉乃」として紹介されただけだった。
それでも、番組に顔を出したたけうちはネット上で注目を集め、「可愛すぎるニューハーフ」としてニュースサイトなどでも報じられた。ただ、2006年に芸能界デビューしている彼女は、すでにタレントとして活動をしていたハズだが、“いち素人”として登場したことが災いしたのか、知名度アップのチャンスをうまく活かすことはできず。その後もなかなかきっかけをつかめないでいる。本人としても今回のDVDを機に、タレントとして大きく飛躍したいと願っていることだろう。
「グラドルより可愛いと評判のたけうちさんですが、芸能界でのジャンルでいえば、やはり“オネエ系”となります。そもそもニューハーフとゲイというのはまったく違うものですが、バラエティでの立ち位置となればひとくくりにされてしまう。しかし、それがかえってチャンスになるかもしれませんね。いまのオネエタレントには、見た目も発言も刺激的な人が多いですから、キレイどころのキャラは貴重な存在といえそうです。もちろん、これまでにも女性よりも女性らしいタイプはいましたが、インパクト抜群のオネエたちの前では存在感を発揮できませんでした。オネエタレントとの共演の際に結果を残すことができれば、新しい価値を見出せそうです。
ジャンルは少し違うかもしれませんが、昨年12月には正真正銘の男性が大手アダルトメーカーとAV女優として専属契約を結ぶという業界初の出来事がありました。その大島薫さんは早くも一部のファンから熱狂的な支持を受けており、新ジャンルの開拓者として活躍しています。かなり特殊な例ではありますが、どんな世界であれポジションを確立することができれば、自ずと人気は上がるもの。たけうちさんも独自のキャラを打ち出すことができれば、一躍ブレイクすることになるかもしれませんね」(芸能ライター)
オネエタレントといっても、その中にはさまざまなタイプがいる。美しすぎるニューハーフと呼ばれるたけうちには、オネエたちをも驚かせるような個性が求められているのかもしれない。
(文=愉快)