4月から放送時間帯を土曜の23時台から月曜深夜に移したバラエティ番組『ミレニアムズ』(フジテレビ系)。放送枠が深い時間となったことで、レギュラーメンバーを務める南海キャンディーズの山里亮太(38)、オードリー、ウーマンラッシュアワーなどの2000年デビュー組の“ミレニアムズ芸人”たちは、より刺激的な路線で番組を展開するようだ。
20日深夜の放送にはタレントの吉木りさ(27)が、リニューアル前から放送されていた女性の辛い恋愛体験を大喜利で癒すという人気コーナー「傷点」に出演。「学生時代に6股をかけられた経験」があると告白して、その過去を“笑い”で吹き飛ばしてほしいとしてスタジオに登場した。
しかし、そんな吉木に対してミレニアムズメンバーは下ネタを連発。特にウーマンラッシュアワーの中川パラダイス(33)は、傷心について語る吉木に対して「髪の毛舐めてやろうか?」「差し歯舐めさせて」と脈絡のないゲスなギャグを浴びせ、ひとりで大はしゃぎ。中川の相方の村本大輔(34)も、そのノリに便乗して「(吉木は)汚いパンツはいている」と指摘するなど言いたい放題だった。
笑いで癒してほしいとしてやって来た吉木は、そんな2人に向かって「サイテー」「顔がムカつく!」と怒りをあらわに。さらにナイツの塙宣之(37)が突然「精子をお出ししましょう」と言うと、「いい加減にしろ」「去れ!」と大声を張り上げて厳しい言葉を放つ。昨年の夏に放送された深夜番組『吉木りさに怒られたい』(テレビ東京系)以降、吉木には“怒りキャラ”が定着しつつあり、芸人たちはそれを理解しているがために、あえて下世話なコメントを向けたのかもしれない。しかし、たびたびバラエティなどで披露される吉木の怒りキャラは最終的にフォローのあるもので、いわば“ツンデレ”の要素を持つもの。今回の放送ではそうしたオチはなく、ただ吉木は芸人たちの悪ふざけに怒っているようであった。