翌年には動物園を訪れた際の写真を掲載したが、娘はチンパンジーの檻に近づけられて泣き顔になっていた。それを通りすがりの人から「夜泣きするからやめなよ」注意されたというが、木下は「うちの子、んなことでいちいち夜泣きしないんだなーww」と反論。さらに「その後またすれ違った時、その人、ムスメを迷子にしたらしく、すんごい焦ってましたが」「他人の子育てとやかく言う前に まず自分ちだなーって 勉強になりやしたーーー」と記述していた。これにネット上では「性格悪すぎ」「まるで仕返しとばかりの文章」「性根の悪さがにじみ出てる」などと批判が集中した。
ユッキーナ流の子育て法も独特だ。昨年出演した番組では、モットーは「子供が度を越した悪さをしたら泣かせてでも言い聞かせる」だと明かし、娘のワガママが一線を越えたときは「お前マジでふざけんなよ。こっち来い」などと声をかけるという。これにプロの保育士が「それだとお母さんが怖いから悪いことをしないだけになってしまう」「悪いことをしていると認識させることが大切」と諭したが、木下は「でもやっぱり泣かせないと気が済まないんですよ」とぶっちゃけていた。
言葉遣いの悪さも度々指摘されており、ファンからSNS上で「言葉遣い気をつけて」と注意された際には「じゃま!じゃま!だまれひまじん!あ?」などと威嚇。手料理の写真に「おいしそ~やけど皿に緑と赤が足りないね!」 とアドバイスしたファンに対しても、コメントのスクリーンショットをさらし上げるなどケンカ腰の対応で波紋を呼んだ。
ヤンキーキャラそのままの言動が批判を招いており、ネット上ではどちらかといえば「炎上ママタレ」に分類される。にもかかわらず、なぜ「理想の母親」として若い女性の支持を得ているのだろうか。
「最近は母親になる自覚や大変さを感じさせるよりも、木下や辻のように10代のころのキャラクターそのままで子育てをしているようなタイプが若い世代の『憧れ』の対象になるようです。炎上することも多いですが、批判しているネットユーザーの大半は20代以上。その世代になれば見方が変わるのでしょうが、10代の女の子たちにとっては『しっかりした母親』より、口が悪くても多少常識がなくても『友達のように付き合えそうなママ』の方がいいということでしょう」(女性誌記者)
現実を知っている大人たちにしてみれば納得がいかない結果なのだろうが、若い世代は違うようだ。今後、木下や辻に憧れた「非常識ママ」が大量生産されるなんてことにならなければいいが…。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)