「撮影当時、現役の高校生でもあった中条さんは、公式サイト上で公開されているメイキングの中で、オーディションを受けたときから、『どうしてもやりたくて絶対に勝ち取りたいって思いました』と強い決意で臨んだことを明かしています。そして起用が決まった彼女は、単純に喜ぶだけではなく、『同じ立場として訴えることもあるんじゃないか』と考えながら撮影に挑んだようです。さまざまな表情を浮かべながら果敢に走り続けるCMが迫力のある仕上がりになっているのも、それだけ彼女が真摯に取り組んだ結果といえそうです」（芸能関係者）
現在、モデル業をメーンに活動している中条だが、2012年にはドラマ『黒の女教師』（TBS系）で女優の道を歩き始め、昨年公開のホラームービー『劇場版 零～ゼロ～』では映画初出演ながら初主演という銀幕デビューを飾った。そうした女優としての経験がCMに活かされ、魂のこもった走りにつながったのだろう。CMに起用されたのも、そんな彼女の“表現者”としての魅力を制作サイドが感じたからかもしれない。
「さまざまなタイプのあるポカリのCMですが、若手女性タレントを起用したバージョンは約5年に1度のペースで制作されています。前回は2009年の川口春奈さん（20）で、その前は2005年の綾瀬はるかさん（30）という感じです。これだけの名前を見てもわかるように、CMに抜擢された人の多くが芸能界で飛躍しているため、当然ながら業界の注目度も高い。しかしこのシリーズには長い歴史がありますので、逆にいえば、それだけ将来が有望視されている存在だからこそ起用されているともいえます。中条さんもデビュー当時から注目されていましたし、これまでにも『ユニクロ』のCMなどにも出演していますからね。将来活躍するのは既定路線といえそうです。中にはこのCMでブレイクしながら、突如引退してしまった後藤理沙さん（31）のようなイレギュラーもいますが…」（芸能関係者）
業界内から熱い視線を送られる中条は、今回のCMでさらに視聴者からも注目を集めることになるだろう。颯爽と芸能界を走り抜ける中条の活躍が楽しみだ。
（文＝愉快）
