実は筆者も、今は閉店してしまったが、10年ほど前に渋谷にあった実物のリングを置いてあるSMクラブを取材したことがある。そこはワンルームマンションの一室にリングを設置していて、玄関を開けた瞬間に、やや小型ながらも3本のロープに囲まれたリングが鎮座していて驚いたものである。
もちろん、このリングのマットの上でプレイを行い、女王様からパンチを打たれたり、蹴られたり、関節を極められたりするワケだが…。そのような性癖が無い者にとっては気になることがある。それはフィニッシュの持っていきどころ、つまり、“どのように絶頂を向かえるのか?”である。
「打撃系のM男は蹴られながら勃起して、ガマン汁を流しながら攻撃を受けていますよ。それで受けきったら女王様からご褒美として手コキでイカされたり、自分の手で…という流れです。締め技系の場合は基本的に密着系ですから、心得た女王様は手コキしながら技を仕掛けます」(前出同)
ちなみに、どちらも共通点として、リングの上では射精せずに、降りてからイクらしい。これはリングが聖なる場所だから、らしいが、M男にとっては“性なる場所”になる瞬間でもある。
なお、店によっては女子プロレスラーや女子格闘家のOGも在籍していることもあるとか。どうやら、引退後に潰しがきかずに風俗の道へ…というパターンらしい。そんな女王様が相手になるのは、M男にとっては至福の時になるそうだ。
(文=子門仁)