――催眠というのは恋愛にも応用できるんですか?
「もちろん。飲み会なんかで無言のアピールをすることができますからね。相手の深層心理に自分のことを植え付けることができれば、恋愛を成就させることには大いに役立つと思います」
――具体的には…?
「その前にまず男性と女性の違いから少し。脳の仕組みが異なることから、基本的に男性は目で見たものを信じやすく、女性は精神的なところで相手のことを感じる傾向があるといわれています。そのため、女性が気になる男性の前では、目に見えるカタチでアピールするのが効果的ですね。あからさまな態度をとってしまうと、相手に警戒心を抱かせてしまうため、あくまでも深層心理に訴えるようなものがベストですね。
たとえば、カクテルなんかを飲む場合には、ゆっくりと下のほうから指でつかんで、指を滑られながらグラスの上まで動かすといった行為は効果的。まあ、簡単にいうとグラスを男性のアソコだと思って扱うんです。そうした素振りを見せることで、男性にセクシャルなイメージを植え付けることができる。相手はそんなことを意識していないかもしれませんが、心の奥には『ずいぶんセクシーな人だな』という感情を抱くことになります」
――サブリミナル効果みたいなこと?
「そう。無意識に訴えるわけです。女性は、男性に『この子とセックスしたい』と思われることが重要ですから、そのためにセクシーなイメージを与えるんです」
――では逆に男性はどうアプローチすれば…?
「女性がパートナーに求めるモノは“安心感”です。それゆえまずは同調してあげることが大事。簡単にいうと相手の話に共感すること。それでたいていの女性は、その男性のことを『わかってくれる』と認識して徐々に心を開いていきます。基本的に女性はおしゃべりが好きな生き物ですから、うなずいているだけでもかなり効果はあります。自分の自慢話などはもってのほかですよ」
――そうすると単なる“いい人”になってしまう気もするのですが…。
「相手の興味のあることがわかったら、それについてどんどん質問するといいでしょう。そうすることで、女性は自分の話をしているのに相手から“聞かれている気”になります。聞かれているから話していると自分では認識することになるわけですが、内容は自分のしゃべりたいことであり、決してイヤな気は起こしません。そのため、“もっと聞いてほしい”という感情が芽生え、女性のほうから積極的な態度を示すようになります。
その後、重要になってくるのがちょっとした“違い”を提示すること。相手の興味のある話題の中で、相手とは少し異なる意見を主張するのです。たとえば、音楽が好きで特にミスチルのファンだという相手には『サザンもいいよね』などと言ったりとか。こうした些細な違いを伝えることで、相手に刺激を与えることが可能です」