「以前バラエティ番組で千原ジュニアさんが語ったところによれば、YOUさんというのは本当に面倒見がよくて、母性の塊と言える人のようです。今回の番組では恋愛に年の差なんて関係ないと言っていましたが、それも彼女の懐の深さを示しているといえそうです。
ジュニアさんをはじめ、彼女を慕う芸人さんは多いですが、その理由のひとつには、『ダウンタウンのごっつええ感じ』（フジテレビ系）の影響があるのだと思います。この番組でYOUさんは、篠原涼子さん（41）と共に本当に芸人ばりにカラダを張っていました。あの番組は、昨今のバラエティにおける女性タレントと芸人のカラミとは違い、アイドル・女優・歌手といった、いわば畑違いのタレントも芸人のフィールドに完全に入れ込んで本気で笑いを追求していた。そういった意味で、YOUさんはダウンタウンさんの“お笑い遺伝子”を色濃く受け継いでいる。だからこそ、芸人たちの習性のようなものを肌感覚として本当によく理解している。そのことが、第一線でMCを務める芸人はもとより、若手も含めて絶大な信頼となっているのでしょう。彼女ほど多くの芸人に愛されている女性タレントというのも珍しいと思います。見ようによっては“姉さん”的なポジションなのかも（笑）」（芸能ライター）
YOUを取り囲む芸人の中には若手芸人もいることだろう。日ごろから年の離れた芸人などと交流しているからこそ、「10代でも大丈夫！」と胸を張って宣言したのかもしれない。そしてそれは男性に限ったことではないようでもある。
番組の最後には女子4人で山盛りに積まれたパンツから勝負下着をチョイスするというコーナーがあった。そこでもYOUは、親子ほどに年齢の違う門脇と一緒になってキャピキャピとはしゃぎ、真っ赤な下着を手にして「可愛い～」と言い合っていた。彼女にとって年齢や性別というものは何も気にならないものなのかもしれない。
高校生時代、当時一世を風靡していた「竹の子族」のひとりとして原宿界隈を歩いていたところをスカウトされ、モデルとして芸能界デビューを飾ったYOU。その後、バンド・FAIRCHILDのボーカルとしても活動した彼女は、ダウンタウンのラジオのアシスタントを務めたことをきっかけに『ごっつ』に抜擢され、一躍メジャータレントになった。女優業にも積極的な姿勢を示し、是枝裕和監督の映画『誰も知らない』などといった世界の賞レースに参加するような本格的な作品にも出演。あらゆるジャンルを飛び越える彼女は、それゆえいったい本業は何なのかわからなくなるほど。そんな彼女の“身軽さ”の源は、年齢や性別にいっさいこだわらない柔軟さにあるのかもしれない。
（文＝kamei）
