高級ブランドといえば、昨年夏にSKE48の松井珠理奈（18）がバラエティー番組に出演した際に私物のサンダルが映り込み、同じようにファンの特定作業で「MiuMiu」のサンダルであることが判明。ネットショップで参考価格13万4600円で販売されていることが分かり、未成年の松井が持つにしては高額すぎると話題になった。
また、AKB48の柏木由紀（23）はかつて「ブランド物に全く興味がない」とアピールしていたが、合コンに参加している場面を週刊誌にスクープされ、シャネルのバッグを持っている姿が写ってしまった。「私服がダサい」「ファッションにうとい」というキャラを押し出していた柏木だが、そのバッグの価格は45万円ほどだった。
これだけでなく柏木は「VALENTINO（ヴァレンティノ）」や「MiuMiu」の10万円以上するサンダルを履いていることが確認されており、むしろブランド大好きなタイプといえそうだ。これも柏木の活躍ぶりを考えれば不思議はないのだが、ファンにアピールしていたキャラクターとのギャップが激しかったため批判を招いている。
昨年秋には、AKB48の小嶋陽菜（26）が愛用している腕時計が深夜番組のクイズ商品として登場。こちらもネットショップで47万円で販売されている高級品だった。若い女性がブランド物に惹かれるのは珍しくなく、収入が増えれば手を出したくなるのは自然なことである。だが、目につくところで高級ブランドを見せられるとファンは複雑な気持ちになってしまうのも事実だ。
「全体的にいえば、メディアで報じられているようにAKBグループのメンバーは薄給。しかし、選抜メンバーになれば年収1000万～3000万円以上にハネ上がる。特にソロ活動はAKBグループの運営に中抜きされず、事務所のマージンだけですからグループ活動しかできないメンバーと比べて極端に収入が多くなります。高級ブランド所有が話題になったメンバーはいずれもソロ活動している人気メンバーですから、ブランド物くらい余裕で買えてしまうでしょう」（芸能関係者）
自分で稼いだお金をどう使おうと自由だが、それ以外のブランド入手の方法も多いという。
「芸能事務所や運営の幹部といった『偉いおじさん』たちが、誕生日などの記念日にメンバーに高級ブランドを贈るのが当たり前の光景になっている。といっても全員がもらえるわけではなく、それ相応の『寵愛』を受けている場合に限られます。甘え上手なメンバーほどオヤジ転がしが上手く、ほかのメンバーを押しのけて高級品をもらっているようですね。かつて『AKB48選抜総選挙』の投票システムはキャバクラと同じと揶揄されていましたが、そのウラ側ではオヤジの懐を当て込んだもっと露骨なバトルが繰り広げられている」（前同）
アイドルは搾取の対象という概念を打ち破った「AKBドリーム」ともいえるが、AKBグループには少女といえるような若いメンバーも数多くいる。若くしての成功で金銭感覚が狂って人生のレールを踏み外した芸能人は多いだけに、同じ轍を踏まないよう庶民感覚を忘れずに稼いでほしい。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）
