遅咲き女優・吉田羊、クールなイメージを覆す無邪気で大胆な素顔


 吉田さんの視聴者の印象は、『HERO』で検事役をこなし、その後もドラマ『ウロボロス』(TBS系)でも警視庁の管理官を演じているため、隙のないキャリアウーマンが似合う女優といった感じでしょうか。そのクールビューティーなイメージは、同世代だと思われる吉瀬美智子さん(40)などと重なるものといえます。サバサバとした格好いい大人の女性といったキャラクターで、母親役なども似合う姿は同性からの支持も高く、それが吉田さんの人気を支えているのでしょう。現在吉瀬さんは2013年に女児を出産したため芸能活動を控えていますから、こうしたタイミングも吉田さんのブレイクを後押ししていると思います」(芸能関係者)

 ドラマでは男勝りなキャラクターを演じることの多い吉田だが、今回の『しゃべくり』だけでなく、これまでに出演したバラエティでは、ふなっしーとの共演に大喜びする姿や20年ぶりに再会した友人の前で涙を流すなど、飾らない人柄を披露している。さらに、こうしたバラエティでよく取り上げられているのが、吉田がYouTube上に投稿した動画の数々。仕事がないときには少しでも知名度を上げようと、「ひとり食い倒れツアー」を行っていた吉田は、マネジャーにカメラを託して撮影旅行によく出かけていたという。そこでの彼女はまさに自由奔放。たとえば「食い倒れツアー」の大阪バージョンでは、たこ焼き、串かつ、お好み焼きを満喫すると「腹ごなしに」と言って、ひとりカラオケを楽しみ、そしてまた串カツ屋へ。カメラを回すマネジャーは終始呆れ気味だが、そんなことお構いなしに笑顔ではしゃぐ姿はクールなイメージとはかけ離れているものだった。

 今回の放送では、番組後半に登場した俳優の吉田鋼太郎(56)の悩みに対して、蕎麦焼酎ソーダー割りを片手に的確なアドバイスを送っていた吉田。恋愛について頭を悩ませているという鋼太郎に向かって、「普段、寂しいとか言わない男性がたまに言うから効果がある」と静かに告げる吉田からは貫禄のようなものが漂っていた。そんな吉田の態度には、しゃべくりメンバーも「なるほど~」と声を上げて感心し、吉田鋼太郎も思わず恐縮しているようだった。先輩俳優を前にしても、いっさい物怖じしない吉田には多くの視聴者も魅了されたことだろう。

 11日からは連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)で主演の多部未華子(26)の上司に扮し、5月1日公開の映画『ビリギャル』では金髪ギャルになったことで話題を集める主演の有村架純(22)の母親役を演じる吉田。さらにその翌週となる5月9日公開の、真木よう子(32)主演の映画『脳内ポイズンベリー』へも出演しており、まさに“出演作ラッシュ”状態。遅咲き女優の代表格となった吉田の快進撃はまだまだ続きそうだ。
(文=kamei)

men's Pick Up