先月、テレビ東京系で前代未聞のスペシャル番組が放送された。その番組名は『風船ハンター』。気球からバラまかれた300個の風船の中から「当たり」を見つけるべく、それぞれ夢をかなえたい150組450人の家族が風船をひたすら追いかけるという視聴者参加型番組だ。
この風船を使ったサバイバルゲームを繰り広げ、最後に残った1チームに、テレ東の番組史上最高額という賞金500万円が贈呈された。ちなみに3月20日にオンエアされたこの番組、夜7時~9時枠の放送だったが何と3.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大爆死。ネット上では「さすが安定のテレ東」という声も見られた。
そんな視聴者参加型番組といえば、かつてどの局でも作られていた一大コンテンツだった。
例えば、『スター誕生!』『アメリカ横断ウルトラクイズ』(共に日本テレビ系)、『クイズ100人に聞きました』『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(共にTBS系)、『クイズミリオネア』『ねるとん紅鯨団』(共にフジテレビ系)、『クイズタイムショック』『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』(共にテレビ朝日系)、『TV チャンピオン』『ASAYAN』(共にテレビ東京系)など、多くの名番組が生まれた。
しかし現在のタイムテーブルには、『NHKのど自慢』(NHK)や『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』(共にテレビ朝日系)など昔から続いている数番組しかない。
番組制作費が削られているこの時代、出演料も低くおさえられ、低予算で作れるハズの視聴者参加型番組。今どうして少ないたのだろうか。業界関係者に聞いた。