今回と似たようなケースでは、元モーニング娘。の安倍なつみ(33)の妹として01年にデビューした安倍麻美(30)が真っ先に思い浮かぶが、大手事務所「ナベプロ」が大々的に売り出したものの姉ほどの人気はなくパッとせず、2011年の結婚をきっかけに引退。その後はデパートで販売員として働いているなどと報じられた。
同じく元モー娘。では後藤真希(29)の弟・ユウキ(28)がEE JUMPとして2000年にデビューするも、未成年飲酒事件を起こして芸能界から追放。引退後に銅線窃盗や強盗傷害などで逮捕され、破滅の道をたどってしまった。
また、同じ元AKB48でいえば河西智美(23)の姉・河西里音(27)が、妹のグループ卒業と同時期にNHK Eテレの『ニャンちゅうワールド放送局』の10代目お姉さんに就任するなど芸能活動を活発化。バラエティーで姉妹共演を果たすなどして話題になったが、妹の人気が下火になるにつれて姉も露出が減少し、今年3月には唯一のレギュラーだった10代目お姉さんを卒業。姉妹そろっての売り出しに失敗した感がある。
グラドル界にも姉妹タレントはいるが、浜田翔子(29)の妹・浜田コウ(27)は期待が高かったもののブレイクしたと言い難く、矢部美穂(37)の妹である矢部美佳(34)・矢部美希(31)は芸能界デビューしても鳴かず飛ばずで引退してしまった。姉妹タレントの多くは死屍累々の状況といえそうだ。
だが一方、いま人気絶頂の広瀬アリス(20)・広瀬すず(16)やバラエティーに引っ張りだこの森泉(32)・森星(22)、倖田來未(32)とmisono(30)など揃って活躍している姉妹もいる。
この違いはどこにあるのだろうか。
「先に売れた姉妹に負けない魅力や才能があれば、そういった売り出し方もプラスになります。しかし、姉妹の知名度ありきで売り出してしまうと実力不足が露呈し、世間の反応は普通にデビューしたときよりも厳しくなる。それを分かっていて、実力が身につくまで有名人の妹や姉であることを隠しているケースも多々ある。ただ『○○の妹』というだけでデビューしても、実力がなければ世間に見限られてしまうのです」(芸能関係者)
なかなか難しい道を選んでしまった成美だが、姉・友美も現在は地方のショッピングモールでの営業など厳しい状況。果たして、姉妹ともども芸能界で成功を手にすることができるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)