浜崎本人も「演出や演技で飾った自分を表現せず、歌詞に込められた想いをそのまま伝えようという気持ちで臨んだ」と語っているように、むき出しの感情が印象的な仕上がりになっているMV。そしてそんな浜崎の姿は全盛期を彷彿とさせるものだという。
「昨年3月に行われたファッションイベントに出席した際には、『太りすぎ』『中年おばさんみたい』といった声が寄せられた浜崎さんですが、今回のMVでは見事に引き締まった肉体を披露していますね。日ごろから浜崎さんの動向をチェックしているファンにとっては何も驚くことはないのかもしれませんが、ここ数年CDの売り上げが激減して、“落ち目”とまで言われていた彼女を久しぶりに見たという人には驚きだったのではないでしょうか。ネット上にも『昔を思い出したわ～』『まだまだ声出るんだな』といったコメントも上がっており、迫力のある歌声にかつての彼女を思い出した人もいたようです。
浜崎さんは、昨年12月にリリースされた宇多田ヒカル（32）の楽曲を集めたカバーアルバム『宇多田ヒカルのうた －13組の音楽家による13の解釈について－』の中で披露した歌声が、『さすがだな』『完全に自分の歌にしてる』と評判でした。今回のMVも絶賛されていますから、輝きを取り戻しつつあるといえるかもしれません。4月に発売されるニューアルバムの売れ行きに注目したいですね」（芸能ライター）
昨年秋にリリースされたシングル「Terminal」の初動売上が、わずか3000枚だったとして“落ちた歌姫”と話題を集めた浜崎。15年連続で出場していたNHKの『紅白歌合戦』への参加を辞退したと宣言しても、「落選しただけだろ」といった声が聞かれるほどだった。そんな彼女が復活の兆しを見せているとなれば、ファンならずとも気になるところだろう。
今年1月から浜崎が所属する事務所には安室奈美恵（37）が移籍している。レーベルの違いなどはあるものの、共に1990年代にはミリオンヒットを連発した大物アーティストで、それゆえ一時期は犬猿の仲と取り沙汰されたこともあった。メディアはそんな2人が同じ事務所に所属することになり「本当に大丈夫なのか？」と報じたが、浜崎にとっては“いい刺激”になっているのかもしれない。
（文＝愉快）
