さらにこのVTRでは周囲の備品が不自然に動いている形跡があるという声も。古川のリアクションがイマイチだったのか、それともドッキリを仕掛ける側に不手際があったのかはわからないが、何度か撮り直したのだろうと指摘されている。AKBメンバーの素の魅力にスポットを当てた放送だったが、視聴者の間には不信感ばかりが募る企画となってしまったようだ。
「ドッキリと言いながら、その対象者の前にカメラマンがいるというのはかなり不自然ですね。まったく別の番組のカメラだと前もって伝えておいた可能性も考えられますが、VTRでは古川さんの前にいたカメラマンは途中から消えています。ドッキリとは別のカメラという前提であれば、わざわざこういった編集はしないでしょう。やはりネット上で指摘されているように作為的な印象は否めません。
アンケートをテーマにした同番組ではリアリティこそが重要。この大前提が崩れてしまえば番組は視聴者からの信用を失ってしまいます。すでにネット上には、『これまでの放送もヤラセだったのか!?』という声も上がっており、ちょっとした騒動になっている。過去放送分に改めて不自然な点が発覚でもすれば、番組の存続問題に関わってくるかもしれません。
ただ、そもそもヤラセをする必要があるのかも疑問です。今回ドッキリの対象になった古川さんが、たとえメンバー間では“怒らない人”で通っていたとしても、やっぱりいきなり洗面器を落とされれば怒るというオチだとしても、それはそれで面白いと思います。また、古川さんは今月いっぱいでSKE48を卒業することが発表されており、今後は得意のイラストを活かして絵本などの制作に力を入れるようです。わざわざドッキリをしてまで“良い人”をアピールする必要もない気がしますが…」(芸能ライター)
AKBグループにしては(?)ガチ感があるという意見も多く、毎週のように調査結果がニュースサイトに掲載されるなど、放送すれば話題を集める『※AKB調べ』。しかし番組の信頼性が揺らげば、アンケートそのものも意味を失ってしまうだろう。今回巻き起こっているヤラセ疑惑の真相はわからないが、番組関係者は改めてドッキリの意味を“調べ”直す必要があるのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)