9日からテレビ放映されているファッションブランドGUの最新CMがネット上を中心に話題となっている。これまでGUのCMには前田敦子(23)、きゃりーぱみゅぱみゅ(22)などが起用され、それぞれのタレント性を活かした作品を披露してきた。しかし今回のCMでは香椎由宇(28)、波瑠(23)、山本美月(23)の3人が、それぞれクレオパトラ、楊貴妃、ヘレネという世界三大美女に扮して登場。タレントの素の魅力を前面に出した過去の作品とは一線を画した内容となっている。ちなみに世界三大美女と聞くと「クレオパトラ・楊貴妃・小野小町」と思い浮かべる読者も多いだろうが、小野小町を挙げるのは日本だけで世界的にはギリシャ神話に登場するヘレネが主流だという。
クレオパトラが「最近のオシャレは“がんばらない”がキーワードらしいわよ」と呟いて始まる新CMは、遠くに海が見えるリゾートホテルの豪華な部屋を舞台に繰り広げられる“世界三大美女子会”という設定。ソファーの上でくつろぐ3人は、それぞれシャンパンやワインを片手に優雅なひとときを過ごしながらガールズトークを展開する。その内容は女子らしい“棘”のあるもので、クレオパトラの言葉を受けたヘレネが「やば。私、超がんばっちゃってる」と自嘲気味に言うと楊貴妃が「ヘレネ、ウケる」とチクリ。そんな楊貴妃に向かってクレオパトラが「あなた、ウケてる場合じゃないわよ」と冷たい視線を送る。すかさず楊貴妃も「あなたもね」とクレオパトラに向かって言い放つといった具合の舌戦が見どころとなっている。
美しさに強いこだわりを持ち、贅沢三昧をしてきたというイメージのある絶世の美女たちが低価格アイテムを次々と発表する「ファストファッション」に興味を抱くというCMには、ネット上から「設定が面白い」「今後が気になる」などの声が寄せられている。しかしその一方で「まるでコントのよう」「なんか無理やりな感じが痛々しい」といったコメントもチラホラ。キャラクターになりきるため、かなり派手なメイクを施した3人が披露する三大美女CMに違和感を抱く視聴者もいるようだ。