「中村さんは2013年の秋から始まった『ガンミ』で開始当初からレギュラーを務め、当時から芸人さんによくイジられています。特に小籔さんからは厳しい態度で扱われていますね。スタジオトークの中で中村さんがコメントに窮すると『ポッと出のタレントがバラエティで何ができるんや!』とよく言われています。今回の放送の中でも、スタッフのひとりが辞めたことが話題になった際、『一緒に番組やってたから悲しい』と言う中村さんに向かって、小籔さんは『そんなに好感度がおしいんかい!』と激しくツッコんでましたね。
ただ、芸人たちの暴走を止める役割として中村さんが機能しているという側面もあります。深夜という時間帯ですし、同じ事務所に所属する同世代の芸人たちが集まっていますからトークが脱線することも多い。下ネタではその傾向が強く、そんなときに中村さんは『もういいですよ』『十分です』と発言して軌道修正を図っています。そもそも芸人さんではない中村さんが刺激的な発言をする必要もなく、笑いはほかのメンバーがしっかりととってくれます。バランスを調整する役割といったところでしょうか」(テレビ関係者)
番組の中ではなかなか芸人たちのノリについていけていない中村。しかし、その芸人の悪ノリに便乗しないところが、深夜のバラエティで彼女が芸人たちに囲まれている理由なのかもしれない。そして番組の中で見せる中村のコメントやリアクションに対して小籔は「しょーもな!」と何度となくツッコんでいるが、そのあとには必ず大きな笑いが起こっている。そんなときは中村も決まって笑顔を見せる。手荒な扱いを受けても周囲に笑いが生まれれば彼女も嬉しいのだろう。打たれ強さを発揮する彼女は芸人たちにとってもありがたい存在といえそうだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)