「男性が考えるパンチラには、どこか“妄想”のような要素が含まれるのだと思います。でも女性にとってのパンチラは日常茶飯事ですからね。私も無頓着なところがあってバッグにスカートが引っかかったままパンツ丸見えの状態で歩き回っていたこともあります(笑)。後ろから女性に肩をポンポン叩かれて『見えてますよ』って注意されて…。ちょっと恥ずかしかったですね(笑)」
なかなかお目にかかれないからこそ、男性にとってパンチラは貴重な一瞬になるのだろう。ネット上でも開催前から話題となっていたパンチラ展には、「街で偶然見るからこそ興奮するんだ!」との声もあった。しかしその一方で気鋭のアーティストが切り取る“刹那のエロス”には、「見たこともないパンチラを」「夢の写真展だな」「紳士として行かねば」と熱い視線が送られている。
「作家性の強い方が多く参加しているのですごく楽しみです。女性にとっては普段あまり気にとめない瞬間なのかもしれませんが、そこにある無意識のエロスがどういったカタチで表現されているのか興味深いですね。会場限定のパンチラ写真集には、それがギュッと詰まっていますから今後の作品作りの参考にもしたいと思います」
一瞬のエロスを作品として残すことで永遠のものにする…。そんな男子の夢を叶えてくれるのが「パンチラ2015」といえるのかもしれない。日ごろからパンチラに目がない人はもちろん、興味がないという人も、エロスとアートの交錯する作品の数々には新鮮な刺激を受けることだろう。ぜひ会場に足を運んで堪能してもらいたい。
(文=愉快)
■写真展『パンチラ2015』
2015年2月9(月)~2月15(日)
10:00~20:00
【Photons Art Gallery】
東京都台東区浅草橋1-24-11