同番組は1月末に「ブックオフの福袋買うヤツどうかしてる説」という企画で取り上げた100円ショップの福袋に関して直接の取材なく「1個も売れなかった」と事実に反する内容を放送したとして公式に謝罪するなど、過剰演出が問題になっている。ダレノガレも過剰演出の被害をこうむってしまったとも考えられるが、その一方でタレントが番組の演出をブチ壊しにするような発言をするのは掟破りという批判も起きている。また、ダレノガレが「普段は敬語」と自ら暴露したことにショックを受けたファンも少なからずいるようだ。
「一般の企業などが不本意な演出に文句をつけるのは当然の権利ですが、同じことをタレントがやるのはタブー。バラエティーで『イジリにくい』というイメージになれば、確実に仕事に影響してくる。また、普段は敬語でタメ口を使った後は謝りにいくというのは社会人として立派ですが、それはテレビ上のキャラクターが『ビジネスタメ口』であると公言したも同然。舞台裏をさらしてしまったことで彼女のキャラが崩壊する恐れもある。仲のいいタレント仲間に擁護してもらうなど他に手はあったはずだと思うのですが、いくら批判されるのがイヤだからといって自分からカミングアウトしてしまうのは利口なやり方ではないですね。番組を面白くするための演出があったのなら、それを受け入れるのも仕事の一つでしょう」(芸能関係者)
近年のバラエティーは「キャラ」ありきの世界。もし番組に問題があったとしても、仕事に直結する事柄だけに慎重に立ち回るべきだったように思えるが…。
「ダレノガレの事務所は3人しか所属タレントがいない少数精鋭。実質的には、先輩のローラ(24)とダレノガレのツートップです。ローラは父親の逮捕や保釈の件で彼女を直撃しようとするマスコミを完全排除するなど、事務所が徹底したイメージ管理をしている。その一方、ダレノガレについては放任主義。彼女は非常に気が強いため、事務所としては厳しく管理するより放任して伸び伸びやらせた方がいいと判断している。番組の演出をしっかりチェックしなかったのも、その方針のあらわれでしょう。結果、そのキャラクターが批判の的になったり、Twitterがたびたび炎上するなどスキャンダラスなイメージになりましたが、それが彼女の魅力にもなっていた。しかし、今回に関しては明らかにダレノガレの暴走であり、放任主義が裏目に出てしまったといえるでしょう」(週刊誌記者)
世間ではダレノガレの暴露に同情的な意見もあり、賛否両論といった状態。だが業界的には、番組の演出に問題があったとしても今回の抗議方法は「プロ意識に欠ける」という見方が強いようだ。いずれにせよ、今までの天真爛漫なキャラクターが「ビジネスキャラ」であると分かったことで視聴者の彼女を見る目が変わってしまうことは避けられないだろう。それが吉と出るか凶と出るか、競争の激しいハーフ業界でダレノガレのポジションが今後どのように変わっていくかで答えが出そうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)