低迷する大河ドラマ、井川遥の妖艶な美貌で視聴率回復なるか


「大河ドラマにおける初回放送の歴代ワースト記録は『春日局』(1989年)の14.3%で、次いで『花神』(1977年)の16.5%です。『花燃ゆ』は3番目に悪い数字となる16.7%でした。しかし『春日局』は年間を通して見れば30%以上の平均視聴率を記録しており、過去の大河の中でも高い数字を残しています。1年という長い期間にわたって放送されるわけですから、『花燃ゆ』も今後の展開次第では十分に巻き返すチャンスがあるでしょう。ただ『花神』もそうですが、やはり大河は幕末ものが弱い。その要因についてはさまざまなところで指摘されていますが、戦国時代などと違って派手さに欠けるという点が、視聴者の不満につながっているのかもしれません。しかし脚本家の三谷幸喜氏がファンだと公言しているように、『花神』は一部の視聴者から“歴代最高作”ともいわれています。たとえ視聴率が振るわずとも『花燃ゆ』の制作陣にはとにかく傑作を目指してもらいたいですね」(テレビ関係者)

 放送開始から低空飛行を続ける今年の大河ドラマ。視聴率がすべてではないとはいえ、関係者たちは気をもんでいることだろう。井川に限らず、何か“きっかけ”を模索しているところかもしれない。

「大河ドラマは基本的に史実をもとに構成されるわけですが、その内容に不備があるといっせいにバッシングの対象となり、視聴者離れを起こしてしまいます。平均視聴率で歴代ワーストとなる12.0%を記録した『平清盛』(2012年)では、歴史的事実はともかく、放映中から『天皇家を王家と呼ぶことについての議論』や『町並みが汚すぎる』といった指摘があり、ドラマの内容よりも場外での話題が多く、新しい視聴者を取り込むことに苦戦しました。

 いまのところ『花燃ゆ』では歴史認識に関する疑問点などは取り沙汰されていませんが、何か問題が指摘されれば視聴率にも悪影響を及ぼすでしょう。ただ、今回の大河では井上さん演じるヒロインが無名ということもあり、詳細な記録がありません。制作スタッフはそれを逆手にとって“自由に描きたい”と意気込みを語っていますが、度がすぎては裏目に出てしまうかもしれません。視聴者を納得させ、なおかつ刺激的な演出をすることができれば数字にもつながると思います。主演の井上さんにとっては、女優としての評価が改めて試される作品ですから、視聴率対策として隠し玉を考えているかもしれませんね」(芸能関係者)

 昨年末には嵐の松本潤(31)と「ついに結婚発表か」と一部メディアで報じられた井上。週刊誌報道によれば、大河で結果を残してトップ女優としての地位を確立することができれば、2015年中にもゴールインかといわれている彼女にとって、視聴率は是が非でもほしいところだろう。8日の放送から視聴率が回復の兆しを見せたとなれば、今年の年末には井上と松本のキューピットとして井川の存在があったと報じられるかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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