世界が注目する美女でありながら意外な一面を持っている桐谷。そしてそんな彼女だからこそ演じられる役柄もあると指摘する声もある。
「2006年のドラマ『吉祥天女』(テレビ朝日系)で女優デビューして以来、桐谷さんはさまざまな作品に起用されています。主演映画やドラマも多く、昨年にはNHKの大河ドラマにも抜擢されており、女優人生は順調そのもの。基本的には彼女の見た目と同じ、可愛らしくて清純で意志の強い役柄が多いですが、昨年6月に公開された主演映画『女子ーズ』ではコメディに初挑戦し、見事にひと皮むけたような気がしますね。
恋愛や美容など、私生活に忙しい普通の女子たちが片手間に怪人と戦うという異色の戦隊モノで、この作中で桐谷さんは『うんこーうんこー』といったセリフを口にするなど、これまでのイメージを覆すコメディエンヌぶりを発揮しました。劇中の桐谷さんは“マジメすぎるキャリア志向の会社員”という役どころだったのですが、突拍子もない言葉をためらいもなく発する姿には多くの観客がお腹を抱えて笑っていましたね。
同作のメガホンをとった福田雄一監督も、そんな桐谷さんについて『足下がガクついたキック、全く迫力のないパンチ、どれもこれも理想に描いたレッド像でした』と語っています。ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)や映画『HK/変態仮面』の監督としても知られる福田氏にとって最高のヒロインだったようです」(芸能関係者)
誰からも好かれる性格の桐谷だからこそ、嫌味にならず大きな笑いを生むことができるのかもしれない。コメディ要素が強い最新映画『ヒロイン失格』では丸刈り頭や変顔を披露するというが、そこでもきっと大いに観客を笑わせてくれることだろう。美貌やスタイルに視線が集まる桐谷だが、今後はコメディエンヌとしての活躍にも要注目だ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)