──ほぼ同時発売ということですが、どういった違いがあるのでしょう。
ゆりあ:両社で企画がかぶらないように、一迅社さんは「制服」(1月29日発売予定)、リンダパブリーッシャーズさんはオールラウンドに掲載した写真集(2月5日発売予定)にしています。
──なるほど。確かに「制服」との組み合わせは、ふともも好きには鉄板のモチーフですね(笑)。苦労したことや、こだわった点はどういったところでしょう。
ゆりあ:「制服」に関してですが、当初は制服に限定したことでページ数(160ページ)に対して枚数が足りるかと心配していましたが、実際写真を選び始めると、制服に限定しても枚数が4500枚を超えていて、その中から写真集に掲載する156枚にどうやって絞るか、という方で苦労しました。こだわりは、ふとももにフォーカスしつつも制服の感じがわかるような切り取り方を、というあたりでしょうか。基本は制服だからという意識はあまりしていないですが、このアングルからならセーラーの襟を入れたいとか考えました。
──モデルの女性へ、自分の趣向を指示するというのは難しくないですか?
ゆりあ:今お願いしているのが割と前からお願いしている人だったり、もともと撮られ慣れている人だったりするので、撮影自体のコミュニケーションとしては特に苦労なくやらせてもらっています。
ポートレート撮影などと違う苦労としては、顔の表情などで違いを出すことが難しいため、脚のポーズやアングルをいかに工夫するかというところです。ポーズの指示は、明確にこれというのがある場合は、まずざっくり指示して、そこから細かく撮りながら脚の位置を変えてとか、手をちょっと動かしたりして調整しています。スカートの下は(スクール水着である事を見せる場合などを除いて)見せないのもこだわりといえばこだわりです(笑)。
──たしかに、見えてしまっては、視点がふとももじゃなくなることがありますよね(笑)。
ゆりあ:そうなんです。あくまで「ふともも」写真なので。ですので、写真的にはとてもいいけど、これは「ふともも写真」ではないな、と自分が思ったものなども除外しています。構図的にふとももが一番手前でなくてもたとえば奥のふとももに視線が行く、みたいな感じなのはOKだったり。
──ところで、これだけ撮影されてきて、理想のふとももは見つかりましたか?
ゆりあ:毎回良いふとももがあります! ただシチュエーションや服によっても理想のふとももは違ってくると思うので「これが理想」というのは難しいところです。また人によっても、もう少しむっちりしている方がよいとか、逆にもっと細い方がよいとか、色々な意見をデザフェスなどで聞きました。ですので「理想のふともも」というのは難しい問題ですが、ふとももが好きで、ふとももを撮影できている今の環境に関しては間違いなく理想ですね(笑)。「ふともも撮らせて下さい!」ってそれだけ延々撮らせてもらえるシチュエーションってかなりレアだと思うので、そういう意味ではとても恵まれているなと思います。結果としてこうやって本まで出させてもらうわけですし。
──最後に、読者に対して一言お願いします。
ゆりあ:ふともも好きな人にも、制服好きな人にも、またこれまでふとももにそれほど興味のなかった人にも、その魅力をお伝え出来るものになったと思います。是非お手にとってご覧ください! そしてまったく興味の無い方は、さらに是非、新しい世界を知るためにも!
(取材・文=ゼビウス田中)