今夏、佐野はドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)に出演。ドラマの中で競泳水着姿を披露してネット上でも話題となったが、彼女の演技に触れたコメントは少なかった。また、現在放送中のドラマ『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)にも出演しているが、ここでも注目されているのは、可愛らしい制服姿ばかり。彼女の演技についての意見があったとしても否定的な声が目立つ。
「2013年にグラビアデビューした佐野さんに、演技の質を求めるのは酷かもしれません。とはいえ、これだけブレイクした佐野さんを事務所としては何としても育てたいところ。女優業に挑戦させていることから、目指すところは同じホリプロに所属する綾瀬はるか(29)あたりではないでしょうか。綾瀬さんもデビュー当時はグラビア活動がメインでしたが、その後、TBS系のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)のヒロインに抜擢されてブレイクしています。デビューから3年あまりで女優として開花しましたから、事務所的には佐野さんにもこれに倣ってほしいのでは」(芸能関係者)
芸能界におけるグラドルから女優へという流れは、すでに一般的なものになっている。しかし、どれだけグラビアで人気を集めようが、誰もが女優になれるわけではない。本人の努力次第ともいえるが、やはり資質というものが重要になってくる。
「佐野のホリプロの先輩には優香(34)がいます。優香には女優としての評価もありますが、デビュー当時の2000年ころには、バラエティでレギュラーを10本以上持つ超売れっ子だったため、やはりタレントという印象が強い。現在、本人は女優業に力を入れていきたいと話していますが、これまでに映画の主演を何本も務めながら、代表作のない彼女が、女優活動を本格化させるのは難しいかもしれません。それに比べて、バラエティでは10年以上も続く『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)のメインMCを務めており、安定した実力を示しています。佐野のバラエティ力が、どれほどのものかは未知数ですが、今のところ女優としての評価が芳しくないところを見ると、優香路線が合っている気がします」(バラエティ関係者)
事務所的には佐野に対して、女優でダメならバラエティタレントという道を用意しているのかもしれない。しかし、いずれの道に進むにしろ、簡単に成功できるほど芸能界は甘くない。抜群のスタイルを持つ佐野が、これからの芸能生活をどう歩むのか。男性視聴者とすれば、女優にしろタレントにしろ、露出の多い活躍を期待したいところだが…。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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