「以前から卒業がウワサされている小嶋陽菜(26)や柏木由紀(23)はもちろん、今回将来の進退に初めて言及した指原など、近いうちにベテランメンバーが卒業していくのは間違いない。有力メンバーの卒業時期が重ならないようにするという暗黙のルールがあるため、それぞれタイミングを調整しながら順番待ちしている状況です。AKB本隊は若手メンバーが育っていないという問題を抱えているため、運営サイドとしては有力メンバーに残ってほしいようですが、所属事務所の戦略などもあって卒業は不可避になっている。事務所サイドとしては、知名度を得た後もAKBグループに所属していることにウマ味を感じなくなっているようですね」(芸能関係者)
また、高橋の「卒業した後もグループに今足りない 大人たちとのコミュニケーションや意思を伝える事は私もやっていきたいと思います」という言葉も気にかかる。今までの例で考えると、卒業後にゲストとしてコンサートに出演した元メンバーは多々いるが、現役メンバーと運営サイドの橋渡し役を買って出るというのは異例だ。そうなると「総監督」ではなくなったとしても、より運営サイドに近い存在になるのではないかと思える。この不思議な将来のプランに関しては、高橋の脱退原因が深く関係しているという。
「高橋はグループにとって非常に大きな存在ですから、卒業はもっと先の予定だった。しかし、激務による体調悪化で激ヤセ状態となり、このまま活動を続けていくことが難しくなった。握手会の最中に倒れてしまうこともあったくらいですからね。ですから、今回の卒業発表は運営にとっても本人にとっても苦渋の決断で本意ではなかった。その代わり、卒業後も無理のない範囲でグループに携わるという立ち位置が用意されたようです。運営サイドとしては高橋にまとめ役を継続してもらえるメリットは大きいですし、高橋にしても卒業後もポジションが用意されていればソロ転向後の不安が払拭される。両者の利害が一致しての卒業発表だったといえます。また、高橋が所属するプロダクション尾木と横山の所属する太田プロのAKB内での力関係を調整するためにも、高橋は完全にグループから去るわけにはいかない」(前同)
さすが高橋ほどのメンバーが卒業となると、さまざまなウラ事情が絡んでくるようだ。彼女が卒業する1年の間に他のメンバーが卒業を発表する可能性も濃厚となっており、来年のAKBグループは大きな岐路を迎えそうである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)