――初体験が不倫ってのも強烈です…。『尽きない快楽、愛液にまみれて。』の話に戻りますが、ラストのカラミはいかがでしたか。
「セックスに没頭できましたね。最初のカラミは撮影って意識もあったんですけど、最後は本能の赴くままにやればそれでいいやって。相手の男優さんは鮫島さんで2回目の共演だったんですけど、ノンストップでガーッてやってくるタイプだったので余計に没頭したんでしょうね。あと手枷をされたんですけど、私は拘束されるのも好きなんですよね」
――凌辱は妄想だけと言いつつ拘束プレイは好きなんですね(笑)。ところでデビューして5年目ですけど、辞めようと思ったことはありましたか。
「一度、体調を崩した時は考えたこともありましたけど、それ以外はないですね。デビュー当時は、こんなに長く続けると思っていなかったですけど、とにかく楽しい仕事だし、特に辞める理由がなかったですからね」
――デビュー当時からコンスタントに撮影は入っていたんですか。
「最初は全然でしたよ。じょじょに増えていくうちに頑張りすぎて、去年体調を崩してしまったんですけど(笑)」
――どうして、そんなに頑張っちゃったんですか。
「せっかくマネージャーさんが取ってきたお仕事だから、受けないと申し訳ないかなって(笑)。それで、やるんだったら全力でやろうと」
――Twitterやブログもマメに更新してますよね。
「ファンの方は大切にしたいし、Twitterとブログは唯一、自己プロデュースをできる場ですからね。告知ばかりだと飽きるから、あんまり仕事仕事しないような内容を心掛けて、日記のような感覚で素直な気持ちを綴っています」
――そういう努力が実を結んで、「龍が如く」のセクシー女優人気投票ではトップに輝きました。
「最初は軽い気持ちでエントリーして、私なんかが1位を取れる訳がないって思っていたんですけど、気付けば1位になっていて、だったら頑張らなきゃって本気になりました」
――授賞式では号泣していましたけど、かなり緊張したんじゃないですか。
「もちろん緊張もしたんですけど、授賞式の直前までイベントが入っていたのでギリギリの到着になってしまって、違う意味でドキドキでした(笑)。人生で初めて1位を取ったのでボロボロ泣き過ぎましたけどね」
――最後に来年の抱負を教えてください。
「深夜ドラマに出たいですね。ドラマで活躍しているAV女優さんもいるので私にもチャンスはあるのかなって。そもそも演技が好きで、いつもと違う自分を表現できるのが楽しいんです。AVに関しては前から監督や脚本をやりたいって気持ちがあったんですけど、あるメーカーさんから本当に監督のオファーがあったんですよ。この前、打ち合わせをしたんですけど企画を考えるのは大変ですね。さらに違うメーカーさんから脚本を書くお仕事も来て、内容を考えている最中なんです」
――監督はともかく、脚本の仕事が来るのはスゴいですね。
「私の妄想ブログを読んで脚本のオファーをしてくれたみたいです。AV女優としては『尽きない快楽、愛液にまみれて。』のように、また本能のままにセックスをする内容に挑戦したいですね。今度は倍の4本番がいいかな(笑)」
(文=猪口貴裕)