驚きの広告「ペニスを見れば生涯の運命がわかる」!?

　戦前の新聞をみてつくづく感心するのは、『朝日』とか『毎日』といった天下の大新聞に、アダルト系の広告が満載という点である。

　その手の広告としては、怪しげな性関連グッズの広告もあれば、健康維持や諸病防止のアイテムをセックスに関する点だけをクローズアップしてアピールしている宣伝もある。単に「健康増進」というよりも、「たちまち精力増進、これだけでビンビンに」といった表現のほうが消費者の目を引くことだろう。

　そんな広告のひとつを、昭和7年（1932）頃の『大阪朝日新聞』で見つけた。そのタイトルは、「男の生○器を相して一生涯の運勢が知れる」である。 
 

 
　つまり「ペニスをよく観察すれば、その男性の運勢を知ることができる」というわけである。

　この広告には、長い解説が付されている。それを読むと、江戸中期に活躍した占い師である水野南北の著書『南北相法』の第二巻に、ペニスの形状から運勢を読み取る方法が記されていると紹介している。