スワッピングで妊娠し関係者たちの間でゴタゴタ

1201bedsexy_fla.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 スワッピングすなわち互いのセックスパートナーを交換する行為だが、最近になって登場したものと思っている方々が少なくないのではなかろうか。かくいう筆者も、以前はなんとなくそう思っていた。

 しかし、実際に調べてみると、スワッピングとか乱交とかいったことは、明治時代の資料を見るとすでにいくつも載っていたりする。筆者は「エキセントリックなセックスプレイは現代的で都市型の嗜好」などと思い込んでいたが、まったく根拠のない憶測であった。お恥ずかしい限りである。

 明治時代のスワッピングについては、以前にも明治12年に大阪で夜な夜な姉妹を交換しているという『朝日新聞』の記事を紹介した。だが、それより前に、やはり奥方を交換しようとした挙げ句、トラブルに発展したケースがあった。

 明治9年(1876)のこと、東京・八王子駅から30キロほど離れたある村に、作次郎と角蔵という2人の男がいた。仲のよい2人だったが、作次郎は以前から密かに角蔵の女房に思いを寄せていた。しかし、まさか人妻に手を出すわけにもいかず、悶々とした日々を送っていた。

 だが、さすがに我慢ができなくなった作次郎、思い切って角蔵に「奥方をひと晩、貸してほしい」と、冷や汗を流しながら頼み込んだ。

 すると角蔵、怒り出すかと思ったら、「くっくっく」と笑い出して言った。

「お前だから話すが、実はお前の奥さんとは以前から深い仲なんだ。お互いに好いた仲なら、いっそ女房を交換してみようじゃないか」

 これを聞いた作次郎、妻と親友の不倫に怒るどころか、かえって喜んでこの申し出に応じた。

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