「脚本段階では全裸での濡れ場があったようですが、前田が主演に決まった段階で事務所からNGが出され、該当部分はごっそりカット。キャミソール姿や事後にシーツにくるまっている程度の“アイドル的”な露出に終始している。作品を通して見れば過激な濡れ場はたくさんあるのですが、前田の出演部分に限っていえばR15指定の必要は全くない。写真集で手ブラを披露したこともあるのだから、多少はサービスしてもいいと思うんですが、せっかく作品は面白いのに出し惜しみがヒドイですね」(映画ライター)
となると『イニシエーション・ラブ』での濡れ場も、どの程度のものか怪しくなってくる。前田といえば、ソロ転向後はだらしない干物女や地味な書店員などアイドル時代のイメージを打ち破る役柄を選んで演じてきた。「脱アイドル」と「本格派女優」を目指しているといわれるが、であれば激しい露出や濡れ場を演じるのが一番の近道。にもかかわらず、作品を壊してしまいかねない「露出NG」を貫いているのは疑問に思える。
「前田自身は『どんな役でもやりたい。ヌードになってもいい』と決意を語ったこともある。しかし、彼女は所属事務所の太田プロ内で非常に大事にされており、将来的に女優部門の柱に育てようとしているため、しばらくはどんな作品であっても脱がせるつもりはないようです。『元AKB48エース』の看板が通用するうちに大胆な演技に挑戦した方がいいと思うのですが、事務所の意向で出し惜しみしているようですね」(前同)
一方、AKB時代の最大のライバルだった同じ事務所の大島優子は「女優として脱ぐのは抵抗ない」と盛んにアピールしており、写真集でも手ブラ&半ケツを披露する脱ぎっぷりのよさを見せている。だが、大島は演技力の問題なのか映画業界ウケが悪く、次々と話題作に出演している前田に比べてあまりオファーに恵まれていない状況だ。
「脱アイドル」のチャンスを手にしながらも脱ごうとしない前田と、脱げますアピールをしているのに声が掛からない大島。現状では前田が優勢となっているが、いつまでも脱ぎ惜しみしていれば業界やファンからソッポを向かれてしまう危険性もある。逆に大島が話題作で大胆な露出をすれば、一気に形成が逆転することもあり得るだろう。
AKB時代から続いているライバル同士の運命の分かれ道は「どっちが先に脱ぐか」になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)