「15年連続出場していた浜崎を落選させるとなれば、普通ならひと悶着起きるところ。しかし、エイベックス側も浜崎のプロモーションを縮小するなど長年トップに君臨してきた『歌姫』に見切りをつけており、すんなり落選が決まったようです。エイベックスの松浦勝人社長と昵懇であまり邪険にも扱えず、同社の中で浜崎は“厄介者”扱いになっていましたが、最近は露骨に冷遇されるようになった。まさに浜崎時代が完全に終わった象徴といえる出来事でしょう」(芸能関係者)
浜崎といえば、最近は歌よりもパチンコホールで注目を集めており、彼女の題材にしたパチンコ台『CR ayumi hamasaki 2』が稼働中。だが、これもギャラが2011年に発売された第一弾の3億円から今回は約5千万円程度に下がってしまったと報じられた。また、今年は音楽番組に一本も出演せず、敬愛する米歌手・マドンナにならってライブに専念。だが、そのライブもチケット販売で苦戦しており、特に地方公演の会場が埋まらないことが増えている。
全盛期のころからは想像できない悲惨な状況となっているが、浜崎は来年からシンガポールを拠点にアジア全域で活動する予定で、新たな市場に活路を見出すつもりだという。
「アジア圏は日本の流行が遅れて伝わるため、いまだに浜崎は大スター扱い。10月に出演したライブイベント『a-nation』のシンガポール公演では大トリを務め、現地のファンから大声援を浴びた。これをきっかけに売上減少が著しい日本での活動に見切りをつけ、アジア市場に打って出る方針を固めたようです。本来なら“都落ち”のようなものなのですが、日本を飛び出して海外展開する国際派アーティストと捉えることもできないことはないため、落ち目イメージを頑なに認めない浜崎の戦略とも合致する。といっても、いずれ日本での落ち目ぶりがアジアに伝われば、現地のファンからもソッポを向かれてしまうでしょう」(前同)
もはや「悪あがき」にすら映ってしまう浜崎の言動の数々。素直に現状を認めて身の丈にあった再スタートを切ったほうがいいように思えるが、それは歌姫のプライドが許さないのだろう。果たして、アジア圏での活動から復活の糸口をつかむのか、さらなる凋落に見舞われることになるのか、来年が勝負の年になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)