──騎乗位以外で好きな体位ってあるんですか
「だいしゅきホールド!」
――勉強不足で申し訳ないのですが…どんな体位ですか?
「相手にしがみついて両足で挟んで離れられないようにするんです。2次元で使われていた言葉らしくて、ここ最近になって好きになったんですけど、ある監督さんに『だいしゅきホールドやって』と言われて、『何ですかそれは』ってやってみたら、これはいいぞと。その前からやったことのある体位ではあったんですけど、初めて技の名称を知ったってのもあります。離れられない感じが好きなので、結局は気持ちの問題かもしれない」
――好きなセックスのタイプって、デビュー当時から変化はありますか。
「あります! ちょうど今は3段階目です。1段階目はスタンダードにラブラブセックスが好きでした。2段階目はヤラれるセックス。ちょっとレイプがかったようなのが好きで、それがMOODYZの専属時代。凌辱作品が多い時期で、襲われる自分も悪くない、これはいいぞと。それで3段階目は逆になって、何なら相手のアナルを掘りたいぐらい(笑)」
――極端に変化しましたね(笑)。それは相手の反応を見るのが好きなんですか。
「まさしくそうです。時期的にはキカタン(企画単体)に成り始めの頃からで、痴女モノが増えてきて、実際に男性のアナルを責めることもあって『こっちの方が楽しい!』って。ガチの痴女っていうよりも誘惑系で、それが今は一番好きですね」
――その時の状況に応じて変化しているんですね。もともと自分の中にS的な要素はあったんですか。
「もともとはなかったです。ドMと自分で言ってたぐらいですからね」
――逆に私が凌辱するぞと(笑)。でもTEPPANでは痴女でも凌辱でもなくストレートにセックスをしています。
「だから原点に返ったような気持ちでした。1段階目に戻していただいたようなところもありますね」
――二人目のカラミの相手は小田切ジュンさんです。
「小田切さんとのカラミは対照的に私が受け身寄りで、印象に残っているのは言葉責めです。普段から優しい方なんですけど、言葉責めも優しい口調なんだなって(笑)。あと小田切さんのトレードマークでもある高速ピストンに驚愕しました。特に立ちバックはアエギ声というよりも叫び声を発していたんじゃないかなってぐらいすごかったです」
――オナニーシーンもありますが普段からしますか。
「します。でも30秒でイケちゃうんですよ。よくインタビューとかで『何考えていますか?』とか『オカズは?』って聞かれますけど、本当に何も考えていなくて」
――どういう時にするんですか。
「寝る前はほぼします。すぐ眠れるんですよ」
――睡眠導入剤じゃないですか(笑)。性欲が高まってオナニーをすることはないんですか。
「だったら性欲を現場に持って行きますね。そういう意味ではオナニーしてるって言えないかもしれない。最近は現場でしか興奮もしなくなっているんです」
――ちなみに、どうやったら30秒でイケるんですか。
「ポイントがあって、そこを擦りまくるんです。そのポイントは自分にしか分からなくて、ちょっと説明できないんですけど、1ミリ単位なんです。擦る早さの調節も自分にしかできないですね」
――どのぐらいの早さですか。
「こんな感じ(と言って高速で指を動かす)」
――かなり早いですね(笑)。オナニーを始めたのは幾つぐらいですか。
「かなり遅くて18歳ぐらいです。紅音ほたるさんがオモチャの販売を始めて、たまたま、そのネット広告が目に入って『なんじゃそれは』と。紅音ほたるさんのことは名前しか知らなくて、どんな声か調べてみたら関西弁で、その勢いに乗せられて買いました(笑)。ローターの一種だったんですけど、当時は一日3回ぐらいオナニーしていました。それが壊れてからは、またオモチャを買う気がしなくて指でいいやと。指で十分イケるし、オモチャより細かいポイントを刺激できますからね」
――そう考えると、さっきの指遣いはローターの振動に近い早さですね。
「そうです! それを指で再現するうちに早くなったのかもしれません」
――じゃあローター以外のオモチャは撮影で初めて経験したんですね。
「そうです。そう言えばデビュー当時、オナニーシーンで電マの使い方が分からなくて、電マ全体を回転させていたんですよ。ただ押し当てているだけだと地味だから、こうやって使うんだろうなって勝手に判断したんです。それに対して監督さんは何も言わなかったんですけど、どうやら『この子を初めから否定してはいけない』って親心があったみたいで(笑)」
――のびのびやらせた方が育つタイプだと(笑)。
「でも男優さんに電マで責められた時に回さないから、これが正しい使い方なんだと気付いたんです」
――今作にはフェラシーンもタップリと収録されていますが。
「フェラは学生時代からやり方が変わってないんですよ、私。初体験は中1なんですけど、18歳の時にバイト先の店長だった32歳の人と付き合って、その人に『玉から行くんだぞ。そしてサオに移動するんだ。そして吸う時は口内でやるんだ』と教えられたんです。さすがに今はサオから行くんですけど、当時の教えが埋め込まれていますね」
――かなり細かい教えですね。新人の頃は男優さんに驚かれたんじゃないですか。
「デビュー作で監督さんに『この子上手いよ』って誉めてもらいました」
――それはすごい!
「だから、このままのスタイルを貫こうって思いました」
――他に何かこだわりのテクニックってありますか。
「逆に何も考えないようにしているんです。こうしよう、ああしようって考えて、思った通りにいかなかった時に落ち込むのが嫌なので無でやっています。ちょっとはカメラの位置を気にしますけど、何も考えない方が楽しいです」