また、同じく同日に参加した大島涼花(16)は「私たち若いメンバーがもっともっと頑張らなきゃなって思います。これからもよろしくお願いします!!いつかは京セラドームを私たちで埋められるようにがんばります!」と記し、高橋朱里(17)は「先輩メンバーさんがほぼいない環境での全国握手会でした!不安だなって思った分、いつも先輩がいることに当たり前を感じてる自分を見つめ直す事も出来ました」とイベントを振り返った。
ほかのメンバーも口々に反省を綴るなど若手メンバーにとってはハードな試練となってしまったようだが、AKB運営ほどのリサーチ力があればこのような事態は防げたはずではないのだろうか。
「いまだにシングルミリオンを連発しているAKBですが、握手会の動員は徐々に下がってきており、さらには若手が育っていないという問題を抱えている。また、有名メンバーばかりに人気が集中し、若手を青田買いしようという熱心なファンも減っている。握手会の会場は前年の実績を基に昨年の段階で押さえていますから、その変化に対応できなかったのでしょう。若手中心だったからガラガラでも仕方ないという擁護もできますが、ファンが若手メンバーに関心を示さない状況はグループの将来に暗い影を落とす。いわゆる『終わりの始まり』が露呈してしまったともいえるでしょう」(前同)
かつてのモーニング娘。に比べれば世代交代を上手にやっていると評されていたAKBだが、グループ自体の勢いの低下も相まって深刻な壁にぶつかっているようだ。数年後、現在の人気メンバーが軒並み卒業した後にAKBが人気を持続できているかどうかは若手メンバーの頑張りに掛かっている。だが、それだけではどうにもできない時代の流れもあるだけに、先行きは微妙といわざるを得ないようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)